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第十六話

予約投稿が一日遅れていました申し訳ありません!!!!

「おーし、じゃあ今日からテスト期間だ、しっかり勉強して赤点取らないようになー、まぁ、このクラスは特待生の小野寺もいるし、分からないやつは教えて貰えよー」


 葵衣達と出会って一週間ほど、浜名楓《クソ女》はショッピングモール以来なんもちょっかいかけてこないなー、とか思いつつロングホームルームが終わるのを待っていると、担任がそう言った。


 バッと音が鳴るぐらいの勢いで振り向いたクラスメイト達の視線が俺に刺さる。いや、陽斗は分かるだろ。報告もしたし、何より中学もちゃんとトップだったわ俺。


「えー? 小野寺くんってそんなハイスペックだったのー? それなら最初に手出しとけばよかったぁ……」


「わかるー、顔も悪くはないし、何より優しいよねー」


「でも四天王のうち三人が囲んでちゃ無理だよ!」


「「「わかるぅー!!」」」


 女子大盛り上がりで葵衣達は顔真っ赤、男子の顔も怒りで真っ赤だ。


「はい女子うるさいぞー、頼むなら本人に頼めー、そして男子、恨むぐらいならスペックを上げろー」


 間の抜けた先生の声、でもしっかり的を射ているので男子も女子もすぐ静かになる。流石、顔はイマイチなのに超美人な奥さんを持つ先生、言うことの重みが違う。あ、何も失礼な事とか考えてないですよ先生。えぇ、全く。


 ……それにしても中間テストか……どれぐらいのレベルなんだろうな?とりあえず陽斗には勉強教えなきゃいけないだろうし、あとは葵衣達だけど、大丈夫そうかな、そんな雰囲気出してるし。


 うちの学校のは、五月、七月、九月、十一月、一月、最後に三月にテストがある三学期制で、今回は五月の、最初のテストになる。勉強が好きなわけではない、でもこれまで一位を取り続けてきたのだから、それなりのプライドはある。今回も一位を取らなければ!


「はいじゃーホームルーム終わり、解散、さよならー」


 雑に担任がホームルームを終わらせ、そのまま放課になった。



 ──────────



「「「ほんとに申し訳ないんですけど、勉強教えてください!」」」


 学校近くのファミレス、俺に頼み込む美少女三人。


「どうやって高等部まで上がってきたんだよ三人とも。この学校って外部からの入試より校内の入試の方が厳しいんだろ?」


「「「うっ」」」


 痛いところを突かれた、と言うように三人が呻く。てか仲良しだな、流石幼馴染み。俺も昔こっちに住んでた頃よく遊んだやつに会いたいな……まぁ今どこにいるかもわかんないし、あいつら頭悪かったからここにいるわけもないしな。


「んで、そこんとこどうなんだ? 言い訳は一人ずつ聞くぞ?」


「いやその、できないわけじゃないんだけどー」


「……もう少し、上を目指す?」


「みたいな感じです!」


 めっちゃ目ェ泳いでるけど、絶対まだ裏あるじゃん。まぁ、別に勉強すること自体は悪いことじゃないし、断る理由もないんだよな。


「んで、本当は?」


「「「詩乃うたのんと遊びたい!!」」」


 なんとなくそんな感じはしてたね、すごい前のめりで誘ってくるし。勉強が分からない訳じゃないのに勉強したいって言うやつはだいたい不純な動機があるもんだしな。だってそうだろ、俺だって最初は学年トップで自慢したいと思ったからだし。


「……うたのん、また挟まれる?」


「は?」


 突然隣に座っていた緋彩が腕に抱きつく。立派な二つの巨大プリンを持っている緋彩、簡単に腕に柔らかさが伝わる。しかもその挟まれるってあれですよね? あの登校中にやったやつ。


「ねぇ」「あの」


「ヒッ」


 向かいに座る葵衣と叶恵の目からハイライトが消え、冷ややかな目でこっちを見ていた。え、めちゃくちゃ怖いんだけど、特に叶恵、ショッピングモールの時より目が怖い。なのに緋彩はドヤ顔で二人のこと見てるし、なんでだ……。


「やっぱり男の人はおっぱいなんだー、へー、ほー? ……私なんてどうせブラつけなくても生活出来るぺったんですよー。あはは……」


「ひーちゃん、ずるいです……私よりちっちゃいのに大きいなんて……それにデレデレしてる詩乃も、最低です……!」


 慎ましやかな自分のものを確認して虚空を見つめる叶恵と本気で蔑んでくる葵衣。割と本気で可哀想だし俺の評価にも関わるからやめていただきたい。


「三人とも、勉強会はやろう。そしてそれぞれと休日遊んでやるから今は許してくれ」


「詩乃! 楽しみにしてますね!」


「やったー! 詩乃愛してるー!」


「……絶対、約束守ってね」


 三人ともめちゃくちゃチョロいじゃん……。嵌められたのかってぐらいみんな手のひらクルックルだしさぁ……。あとそこ、そんなに軽く愛を叫ばない。そんなだから勘違いしちゃう人が出ちゃうんでしょうが。あ、俺じゃないよ? そこまで勘違いおバカじゃないから!


 そして、勉強会は一週間後の金曜日の放課後から、市立の図書館で、ということになった。別れ際に、緋彩と叶恵から「私服楽しみにしといてね!」と言われた。


 いや、勉強会なんですけど……?

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