23話
1話目から読んで頂きたいです。
「じゃあ俺部活だから!」
「私も部活だから…」
そう言って詩織と蓮太は放課後になったら一目散にクラスを出ていった。
俺はどうしようかな…1人で入ろうと思っているがみんなに1人ではいるなって言った手前1人で入るのを見られるのは困る。
「ひ、平井くん…一緒に入らない?」
栗原がきっと勇気を振り絞って聞いてくれたのだろう。声は相変わらず震えている。
「いいよ、すぐ行ける?」
「うん」
2人で向こうの世界に行くが、2人とも体はボロボロだ。
この前の戦いの怪我はクラスに入ったら消えるがこの世界に戻ってくると戻るようだ。
「…なんか痛いね」
「…そうだな…」
傷は痛いが言うほどのことじゃない。きっと栗原が痛いと言っているのは違うところだろう。
「…依頼受けに行こうか」
今日はスライム10匹のの討伐依頼を受けた。
もちろん今度はしっかりと剣を持って…
「栗原はどんなスキル持ってるんだ?」
「ぼ、僕は短刀術を中心に気配察知などを持っています」
なるほど…だから剣は借りずに短刀だけを借りたのか…
「ひ、平井くんは?」
「ん?俺?俺は…なんか前衛も後衛も中途半端で務まらないから中衛って言われたから器用貧乏に剣術を中心にスキルをとってるよ」
そんな会話をしていると森の入口まで着いた。
そこで栗原は足を止めた。この前のことがトラウマになってしまっているのか…
「大丈夫か?」
「ぼ、僕いままで森の中に入るのにこんなにワクワクしたことないです。隣に友達がいるってこんなに楽しいんですね…」
良かった…特にトラウマとかではないようだ。
「よし!」
気合いを入れ直して森に入る。
気配察知は栗原に任せて俺は目視で確認できるところに意識を向けた。
「この先50mにスライムが3体います」
「走る?」
「はい」
森の中に入った途端に栗原にスイッチが入り、いつもの溜りもなくなり、さらに索敵の腕は一流だ。
いつもこうしてたら虐めなんて受けてなかっただろうに…
走ると栗原が言った通りの場所にスライムが3体いた。
「俺に注意を向けるからそのうちに倒して」
「わかりました」
そう言って栗原は気配遮断を使い木々の隙間を縫ってスライムの後ろ側に回り込む。
「どりゃー」
俺は大袈裟に大声を出してスライムの意識を俺に向けようとした。
「pipipi」
スライムは作戦通り俺の方を向いて敵を剥き出しにしてきている。
「pi!」
後ろの木から出てきた栗原はスライムに気づかれる前に2体の核を綺麗に短刀で真っ二つにした。
残りの1体は栗原に気づいたがかえって良かった。
栗原へ注意がいったスライムを俺が剣で倒す。
あっという間だった。一人でやる時の何十倍も早く済んで良かった。
あと7体だ…
ダメだしお願いします。
自分の悪い点を教えて頂きたいです。




