21話
1話目から読んで頂きたいです。
「蓮太!」
クラスに戻った俺はクラスの中心で寝かせれていた蓮太を見て駆け寄る。
「蓮太…蓮太…よかった…」
本当によかった…もしかしたら…クラスに戻っても腕が治らなかったら…そんなことを少し心配していた。
「れ、蓮太くんはまだ気絶してるから…」
蓮太を強く揺さぶりすぎた俺に隣いた栗原は言ってきた。
「栗原…ありがとな…蓮太をここまで運んでくれて…」
「そ、そんな…ぼ、僕はみんなに守ってもらっただけだから…ぼ、僕の方こそありがとう」
俺にそう言った栗原はまだクラスに残っていたクラスメイトたちの方を向き直した。
「み、みなさんもぼ、僕のためにありがとうございました…ほんとに…」
涙が溢れ出す目を擦りながら栗原は必死に話を続けようとするが涙の流れはなかなか止まらない。
「…ヒッ…ヒッ…ほんとに…ほんとに…ありがとう…」
分にならない拙い言葉の組み合わせだが栗原の言いたいことはわかった…本当に栗原は嫌がっていたんだな…そんな栗原のことを俺は1回見捨てようとしていた…これはどんなに俺が栗原を救うために頑張ったとしても心につっかかる…
「…しょうた…?」
蓮太の目が覚めた。
「蓮太…大丈夫か?」
「う…うん…あれ?…左腕がある?…あるぞ!」
蓮太は覚めたばかりの目を擦りながら自分の腕を何度も何度もあることを確認している。
「翔太…よかった…みんな無事で…」
今にも泣きそうな蓮太の顔を見ると俺も泣きそうだ…
「うるせぇ…泣かせるなよ…」
しんみりした雰囲気がクラスへ広がるとともに外からは晴れ渡った夕方の空の夕日が差してくる。
けど俺らの状況は快晴…と言える程晴れ渡ってない。
「田村には…逃げられた…」
一気に血の気が引いたと同時にクラスは静かになった…
「田村は今後俺らを向こうの世界で襲ってくるかもしれない…だから…入らないのが1番いいが、あの扉に1回入ったことがある人ならわかるはずだ…あの扉の中の方が現実よりリアルだ…だから入る時は誰かと一緒に入ってくれ…頼む」
「わかったー」
「任せろー」
なんで逃がしたなどの罵倒が来ると思っていたがよかった…
「帰ろっか…」
蓮太は目を擦りながら俺にそう伝え少し荷物の少ないバックを持って俺と詩織を待っている。
俺は自分の鞄を持って蓮太について行く。
「えーもう帰っちゃうの?」
クラスでは俺たちの帰宅を惜しむ声が聞こえた。
何もやってない奴らに何が分かるんだ…そっちは3時間ぐらい待ってただけだろと言いたい気持ちをグッと抑えてクラスを出る。
蓮太と詩織は俺を待っていた。
自分の文章は未熟だと思っているのですが中々どこがダメでどこを変えれば良くなるのかが分からないので感想などで教えて頂きたいです。お願いします。




