20話
1話目から読んで頂きたいです。
森の中を小林と俺と詩織は静かに歩いた。
「蓮太は大丈夫か?」
「うん…気絶しちゃったから栗原くんにクラスまで運んでもらってる」
「そうか…」
良かった…とりあえずクラスまで運んでくれればなんとかなる。
前には安藤たちが歩いていた。
「あ、大丈夫だったの?」
「うん…」
「平井くん先に行っちゃうから心配したよ」
「ごめん…」
安藤はそう言うと小林に何かを話に行った。
「翔太氏…大丈夫か?」
大島は俺の頭の上から足の先まで目線を動かしている。
俺の体は意外とボロボロらしい。
「俺は大丈夫だよ…大島くんは大丈夫だった?」
「あ、あぁ」
大島の服装は綺麗すぎるから何もしてないのは一目瞭然だが一応聞く…一応…
「あ、そういえば翔太その剣…返さなきゃ」
詩織は思い出したかのように街へはいる城門の下で言い出した。
「どこに返すんだ?」
「城門のさっき居た上の方に置いてあったから…私置いてくるよ」
「いいよ…俺行くから場所だけ教えて」
「私が持ってきちゃったものだから私が置くよ…」
「いや俺が…」
「私が…」
2人で無駄な言い争いをしていると小林が割って入ってきた。
「2人で行けば」
さっき抱きつかれたこともあって少し距離を感じるから2人きりにはなりたくない…
「分かった」
詩織はそういうと続けて
「翔太早く行くよ」
と言ってきたからもう行くしかない…
城門へ続く階段は2人の足音がコツコツと響くだけだった。
「ここら辺だったはず…あ、あった」
そう言って詩織は置いてあるお金をとった。
「え?なんで金とってんの?」
「あぁ…これ私の」
「え、あ、うん…」
何を言ってるかよく分からなかったがきっと間違えたことはしてないのだろう…詩織だから…
「じゃあここら辺に置いておくよ」
俺はそう言って壁に優しく剣を立てかけておいた。
この剣はだいたい田村に使われていたし、蓮太の腕を切ったものだから今すぐにでも溶かしてやりたかった。
「じゃあ…した戻ろう」
「うん…」
階段を2人で降りる。
「あのさ…さっきはごめんね」
ここで言うさっきとはきっと抱きついてきたことだろう。
「う、うん…こっちこそごめんな」
「うん…」
また2人の足音だけが響き渡る時間が続いた。
あと少しで階段が終わるタイミングで詩織は立ち止まり、俺の目を見て話し始めた。
「翔太が生きているのが嬉しくて興奮しちゃっただけだから…ほんとに…」
「うん…」
「だから…もう一時の感情じゃないからね…」
「うん…?」
詩織はそのまま俺の胸の中にまた飛び込んできた。
「ふぇ?」
2回目なのに1回目よりも驚いた。
「早くみんなのとこ行くよー」
詩織はそう言ってみんなの方へ走って行った。
俺はそれを追いかける…
誤字脱字報告お願いします。
さらなる発展のため感想などでアドバイスして頂ければ幸いです。




