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言うてあの人の事では無いけれど

作者: サソリドロ

先輩が亡くなった。もう前回で3周忌になる。冬休みの終わり頃だった。先輩は3年生だったから遅かれ早かれ別れる事になっていた。あの時ばかりは自分の醜さよりも天に嘆いた。なぜ先輩が死んだんだ。先輩より将来がない私を連れていけば良かったのに。


「好い人は先に死ぬ」


そう祖母が言っていた。ズル賢い奴、悪どい奴は生き延びる。確かに私は人を殴った事がある(あの感触は好きになれない)。確かに天国には要らない人材だ。下手するとこの世にも要らない。ただ先輩は相当優秀だ。此岸では必要不可欠な存在になったかも知れないのだ。ご家族が嘆き悲しんだかもしれないのだ。


ただの蛇足になるが、小学生の頃からずっと漠然と死にたかった。もう死ねなくなった気がする。


彼女がどうか彼岸でも周りを癒す存在でありますように。

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