かこ日記
読まないほうがいいですよ。
私は、傍観者だった。
12月5日土曜日
私は、葬儀場にいた。12月1日に私の隣に住んでいて同級生だった未来ちゃんが飛び降りて自殺をしたのだ原因は、いじめだった。葬式に来ていた、クラスメイトは、みんな涙を流していた。
けれど、私は泣けなかった。私は、いや私達はただ見ていた傍観者だったのにもかかわらず、こんな時だけ泣けば良いのかと思ってしまったからだった。そう思った途端とても気持ち悪くなってしまい、お経が唱えられている中私は、トイレに駆け込みゲロを吐いてしまった。
私が、涙を流したのは家に帰ってからだった。私が、涙したのは、悲しさもあったが、何より自分の不甲斐なさからだった。私は、知っていたのに、未来が死ぬ事を。
私には、未来が見えた。
私が未来が見えると気づいたのは、4歳の時だ。何故か、保育園で行う遊びがわかったり、その日の給食がわかったりと簡単なこだったが、確実に私には未来が、見えていた。
8歳の時この事を母親に伝えたが相手にしてもらえなかった。私が未来を他人に言った瞬間から未来は変わり私の予知からずれてしまうからだ。
それを知った私は、もうこの事を他の人にいうのをやめようと誓った。
そして、9月6日日曜日私は、未来が死ぬ事を知った。初めは、嘘だろうと思ったが3日後それは、確信へと変わっていった。9月9日水曜日にケータイを見るとグループラインに誘われていた。私は、それに入るとクラスメイトの全員が入っていた。ただ一人未来をのぞいて。
グループラインのやりとりはとても簡単で、未来を無視すると言う事だった。
私は、そんな事でないと打とうとしたが、怖かったそれで今度は、わたしがいじめられることが、だから、私は嫌だと打てなかった。
9月16日水曜日
未来が学校に来ると、みんなは未来を空気のように扱った、もちろん私もだ未来が私におはようと言っても私は下を向き無視をした。心が痛かった。でも、私は自分可愛さに未来を無視し続けた。
そして、その日わたしは授業中も、昼休みも未来から逃げるように生活していた。
放課後は、ダッシュで家に帰った。その日は、家に帰ってから、部屋に篭り一人で泣いていた。
9月20日日曜日
PM8:00
お風呂から上がるとラインが来ていた。内容は、こう言うものだった。明日から未来は死んだことにしようぜと。
わたしはドキッとした、もしかしたらこのまま未来が死んでしまうのではないかと。
9月21日月曜日
私が登校すると、もう未来は来ていた。机を見ると、花瓶に首のおちたツバキが置かれていた。
私に、やめなよと言う勇気が有ればどんなに良かったかとこの時私は思った。けれど、私はまた黙ったままうっ向いていた。
その日の放課後私は、未来の後をついて行くと、図書室に入っていった。私も図書室に入り、未来の隣の席に座った。
未来が私に気づいた。私は、まず初日に無視したことを謝らなくちゃと思ったがパニックになってしまい「あ、あの、大丈夫?」と全く思っていないことを言ってしまった。
未来は少し不機嫌そうにこう言った。
「何が?」
と、私は慌ててこの前未来のことを無視してしまい大丈夫だったかと聞いた。
「大丈夫だよ。」
と未来は言ってくれた。私はその言葉に少し救われた。私は、今度こそ謝らなくてはと思った。
「あの、」
と声をかけたが、聞こえなかったのか図書室を、出てしまっていた。
10月1日木曜日
私が登校すると、未来の机の上には、大きく死ねと書かれていた。
未来は、登校すると何も言わずに死ねと言う字を消しゴムで、決して座った。
未来は何も言わなかったが、私は気づいていた未来の目が赤くなっていたのを。
10月15日木曜日
AM6:30
私は、急いで登校すると、未来の机に書かれた死ねと言う字を自分の消しゴムで消した。これで大丈夫だと思った私は甘かった。未来が登校するとあいつらは、未来に向かって水をかけた。未来の制服は、ずぶ濡れになりその日未来は体操服で過ごした。
PM21:00
私はケータイを見るとラインが来ていた。
今日字消したの誰だ?
今度やったらお前も未来と同じ目に合わせてやる
そう書かれていた。
10月20日火曜日
もう、未来の机の上には死ねと言う字が書かれるとが当たり前となっていた。
未来はいつものように字を消し椅子に座ろうとしたが、あいつが椅子を引き未来は尻餅をついた。
そして、あいつはこう言った。
「ねえ、あんた死んでるのになんで学校に来るの死んでるんだったら墓にいろよみんなそう思ってるよね?」
と言いいクラスのみんなに賛同させようとして来た。私は巻き込まれないように私すぐに下を向いて何も見ないフリをした。
11月11日水曜日
私はまた未来を見た。今度はもっと鮮明に、未来が飛び降りているのを。私は恐怖の余り全身から冷や汗が出た。
11月12日木曜日
私は放課後いつも未来のいる図書室へと向かった。彼女の隣った。
未来は、すぐに私に気づきた。こう聞いてきた。
「何?」
「大丈夫?」
「だから、大丈夫だって。」
「でも私未来がいじめられているのを見ていられないの。」
私は今思っている本当の気持ちを未来に伝えた。
すると未来は、こう言ったのだった。
「安心してよ、あいつに何を言われても平気なの、私強くなっているから。」
未来は気づいていないだろうが、それはとても悲しそうな声だった。
そして私は余りにも悲し言葉が未来から出てきたため思わず私涙を流しながら言ってしまったのだった。
「そんなの違う!」
「違う、違うよそんなのは強さじゃないよ、貴方の心があいつらの言葉のナイフや行動で殺されていってるんだよ。」
そう言った時私大粒の涙を流していることに気がついた。私が言い終わると未来は、走って図書室を出ていってまった。
私は家に帰ると、あの会話の時に気づいたことがあった。私は一体いつから未来がいじめられていると知っているのに泣いていないのだろう。最初は、無視をしてしまっただけで涙が出ていたのに、
最近では涙が出ていなかった。私はその断った時に、私の心も死んでいると言うことに気がついきまた泣いた。
あれから、私は未来に何と声をかければいいか分からなくなってしまっていた。ただ死なないでと声をかければ良いだけなのに。
12月1日火曜日
AM6:45
私が登校すると、救急車と警察が来ていた。私は、ゾワっとした。まさか、まさかと思い人混みの方へ行くと、そこで未来は死んでいた。
私はそこに立ちすくみ、一生の涙が出るほど泣いた。人目も気にせず泣き続けた。
その日の学校は、無くなり自宅待機となった。
AM9:00
未来をいじめるために作られたグループラインは、次々と退会していき10時ごろには私一人となっていた。
PM11:00
私は、未来を心配していた。死んで欲しくなかったなどと言うどうでもいい言い訳が頭から離れなかった。
12月6日月曜日
「花心起きなさいと言う母親の声で私は、目を覚ました。」
テレビをつけると、未来のニュースがやっていた。未来のいじめは、全国規模となっていた。
そのニュースには未来の父親が出ていて、こう言ったあた。
「私の娘には、未来で明るく生きて欲しくて未来と名付けたのに、未来は心のない人たちによって殺されて残念でならない。」
と、とても悔しそうに涙を堪えていた。
私は父親と母親に何故私の名前は花心言うのか聞いたところ、未来はもちろん過去でも花の華やかに誰よりも優しい心を持った子に育ってほしいと言う思いが込められていると、言われた。
私は、その話を聞いた時自然と目から涙が出ていた。父親と母親は、驚いていたが、私は心の中で私はそんな優しい人間ではないと否定していた。
学校に行くと、大勢の記者が待ち構えている。教師や、クラスメイトは、まさかこんなことになるなんて、と言っていたり予想だにしていなかった。と言っていた。
けれど、私は違う未来が死ぬことを知っていた。
私は知った上で未来を殺したのだ。私にはさらなかった会う言葉は通用しない。
私はこれから一生この鎖に絡めとられているのだろう。
そして私はの未来予知には変化が起きた。未来を見殺しにした罰なのか私が見る未来は必ず誰かの死となっていた。ある時はアフリカの子供、またある時は、病室での孤独死。
どうやら私は両親の願う名前と逆の人生を歩んでいくようだ。だけれど仕方がない。私は友達を、見殺しにしたのだから。
さよなら未来
よろしくこれから私をしばる過去