自分でも何書いてるか時々わからなくなる、
なんか段々と短くなってるような
『湖裏水脈』の中腹付近。当初の目的地周辺に差し掛かった。
しかし未だに時雨達一行は明るさを取り戻せずにいた。
「来るんやない!はよぉ逃げぇー!」
突如、時雨達の進行方向から謎の声が聞こえてきた。
声の主が誰かは分からない。しかし必死に呼び掛けている様子は分かった。
「…っ!」
時雨達は思わず息をのんだ。
奥から声と一緒に不思議な気配を感じたのである。
時雨達はその気配を知っていた。身に覚えがあった。
それは確かに盗賊兄弟と対峙した時に感じた死の気配だった。
もっとも盗賊兄弟と対峙した時の気配よりも、さらに死を予感させるものであったが。
こつ…こつ…こつ…
足音が近づいてくる。
ゆっくりと死の気配を纏った足音が、一歩また一歩と靴の音を鳴らして近づいてくる。
「呪いの印…マモノツカイだな?よし殺す。マモノは邪神に連なる者は皆殺す。」
奥から現れた足音の主が現れてそう言った。
足音の主は鎧に覆われたような出で立ちをしている大体2メートル位の大きさの騎士だった。
あ!なぞのきしがとびたしてきた!
なぞのきしの あくまごろし!
ナレー女神の声が聞こえてきて、それとほぼ同時に謎の騎士は腰の剣を抜き技を放った。
対する時雨は無意識の内に自然と、自分が最も得意とする技を披露していた…即ち腹話術である。
ペルの のろいのうた!
『はんたーい!暴力はんたーい!』
言葉と共に真っ黒い音符が現れ、謎の騎士を阻んだ。
本来、時雨の腹話術人形であるペルにとって喋る事は自分ですることではない。
時雨によって喋らされる事である。
故にペルは自分の意思による言葉でないにも関わらず、マモノとしての技を自然に使う事が出来た。
「くっ!悪魔めっ!」
結果として謎の騎士はペルの技によって、剣を呪いの音符に阻まれた。
『悪魔じゃねぇ!マモノだぜ!』
「ぷくく…この世界の人なのに知らないの?だっさー」
今の時雨とペルに先程までの恐怖に囚われた様子は無い。
むしろ言葉巧みに芝居ががかった様子で謎の騎士を煽っていた。
「時雨…様?…ペル様?」
サンドリアはそんな2人を見て驚愕した。
サンドリアにとって、今の2人の姿はまるで別人である。
「ねぇ?自信満々で切りかかったのに攻撃阻まれて無様な姿晒すってどんな気分?楽しい?」
『オイオイ意地が悪すぎだぜ?こんなやつでも?頑張ってんだからさぁ?』
時雨とペル…正確に言えば喋っているのは時雨1人だが…とにかく時雨とペルは言葉巧みに喋った。
笑いながら謎の騎士を煽りまくった。
「くっ!」
屈辱的なのは謎の騎士である。
自慢の剣技を阻まれた挙句に馬鹿にされるのは初めての経験であった。
相手がマモノツカイと仲間のマモノと言うのも屈辱に拍車をかけた。
「この屈辱!剣で返してやる!」
『カッ!出来るかな?お前に?』
「無理だな」
「貴様等ー!」
時雨とペルの挑発に乗った謎の騎士が、再び時雨に切りかかった!
「時雨と」
『ペルの』
「今回は付喪神について」
『パート2だぜ!』
「付喪神は別名九十九神とも呼ばれているらしいですよ」
『時雨?口調おかしいぜ?』
「九十九神になるのに必要な年月は百年に一年足ら無い程度だから九十九神なんだよね」
『あれ?無視?』
「また次回」
『俺様グレようかな…。』