表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マモノツカイ  作者: 黒歴史丸
6/21

最初の一歩が一番大事

「かつて主神マーラーを貶めた邪神キリス。その呪いから生まれた存在がマモノとれ、マモノ及びマモノツカイには呪いの跡があると言います。私の手の甲にもあります。」

現在は遺跡潜りになる為、職業斡旋所へ向かいがてらマモノツカイについて話している。

サンドリアは手の甲を時雨達に見せた。

そこには赤い鶏頭の花の様な痣があった。

『そう言えば時雨は右頬に痣があったな。』

「生まれつきあるんだ。」

時雨は右頰を触りながら言った。

そこには桃色の美人桜の花の様な痣があった。

「細かい事は長くなるので追い追いはなしますね?とりあえず嘘さえ気を付ければあとは窃盗と殺人を禁じる位の法しかありませんから。」

『カッ?緩くねぇ?』

「まぁガチガチに厳しいよりましじゃない?」


遺跡潜り

この世界には神話の時代の国の遺物が各地にあり、その場所は『遺跡』と呼ばれる。

『遺跡』には神々の技で作られた不思議な品が眠るが、神の力の残滓に引き寄せられたマモノが多く生息する。

それらを退け出土品を持ち帰る者たちが『遺跡潜り』である。

『カッ!要するに冒険者じゃねぇか!』

「まぁわざわざ注釈が必要かは疑問だね」

「あの…注釈とは何の事でしょう?」

時雨とペルが本作の文章を読んでいるとしか思えないメタ発言をしたり、それに対してサンドリアが困惑したりしていると職業斡旋所に到着した。

「すいません。遺跡潜りになりたいんですが。」

受付のお嬢さんにサンドリアがそう話し掛けると、お嬢さんが机の下から書類を取り出した。

「『遺跡潜り』の登録ですね?でしたら書類の方に記入をお願いします。」

斡旋所の空気が凍りついているがの如く、多くの人々が時雨達に蔑みの目を向けた。

小声で時雨達を侮辱する言葉があちこちから聞こえる。

マイペースの権化の様な時雨も流石に気分が悪くなり、顔をしかめた。

それでも意に返さないのは受付のお嬢さんである。

徹底的に事務的な態度を貫き淡々と作業をこなした。

サンドリアは興奮してすぐに使い物にならなくなり、結局時雨が手続きをする羽目になった。


「という訳で貰ったのがこの『遺跡潜りバッチ』と『初級遺跡リスト』です。」

「最初は何処へ行きましょうか?」

『単純に一番初心者向けの場所でいいんじゃねぇか?』

手続きを済ませた後、3人は今後の方針を話し合うい、とりあえず始めは普通に遺跡潜りしながら情報を集める事になった。

「最初に潜る遺跡はここがいいと思う。」

そう言って時雨はリストにある遺跡の1つを指差した。

職業斡旋所の掲示版に載ってあった『遺跡潜り初心者ガイド』で紹介されてた遺跡である。

その名も

『湖裏水脈?』

「ここに何かあるんですか?」

「遺跡潜りの基礎を学べる初心者向け遺跡の中で最も予約待ちが少なかったから。」

『予約制なのかよ!』

時雨は変人であるが馬鹿では無い。

予約が少なさが人気の少なさを証明している事は百も承知だ。

それでも『湖裏水脈』を選んだのは理由がある。

というのも時雨は勇者として世界を救う使命がある。

しかし世界の危機がどういった物かわからないのだ。

時間制限があるかもしれない以上、余計な足踏みは出来ない。そう考えた上での結論である。

「時雨様が言うのであれば…従います。下着つけない天啓を私にもたらしてくれた思慮深い方ですから。」

『時雨が考え無しじゃねぇのは同感だが…お前の天啓それでいいのか?』

ペルとサンドリアも時雨の考えに賛同し3人は遺跡潜りデビューの場所に『湖裏水脈』を定めた。

「時雨と」

『ペルと』

「サンドリアの」

「『楽しい雑学』」

「露出症パート2です」

『どんな奴が露出症になりやすいかの話だぜ!』

「自分は他者から見られず」

「異性に男らしさをアピールしたい欲求がある方が多いようです。」

『そのせいか女性の露出症は男性に比べてすくねぇ』

「こいつはレアだな」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ