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マモノツカイ  作者: 黒歴史丸
3/21

まだ説明回!ぐだぐたやね…

『遅れてすまねぇな!』

「作者は課題があったので…勘弁してください。」

『遊んでたけどな!』

「取材です。」

『だいたい腕もねぇのに休むなよ作者!』

「そこまで言わなくても…」

『カッ?!一体どう言う事だ!時雨は勇者じゃねぇのか?!』

「落ち着きなよペル。怒るのは犯人の供述を聞いてからでも遅く無い。」

ラムセス王の衝撃の発言に対して、ペルは激高し問い詰めようとし、時雨がそれを宥めた。

「犯人…。まぁ確かに支援し無いと決めたのは我だ、文句は言いません。」

『で?結局どう言う訳だい。話の内容次第じゃあ暴れ回るぞ?時雨が。』

「勝手に決めないでよペル。まぁ無報酬じゃ仕事にならないから働かないけど。」

『厳しいこと言うがしょうがねぇ。霞食って生きてる訳じゃねぇんだ。無報酬じゃあ飯も食えねぇ。』

2人はラムセス王を問い詰める。

それにしても2人共、相手が王族だろうが容赦が無い。

普通は国家元首相手にタメ口はしないだろう。しかも初対面の相手である。

「見て貰った方が速いでしょう。司祭よ水晶版を。」

王が司祭に水晶版を持って来るように言った。すると司祭は水晶で出来た、カマボコの下の板位の大きさの板を持って来て時雨に渡した。

『何だ?こりゃあ、水晶の板?』

「みたいだね。」

「それは水晶版と言って人やマモノの能力を見たり、遠くの相手と通話したり、マモノの図鑑を見たり、色々出来る物です。」

『スマホ擬き?』

「まぁ似たような物かもね。」

「スマホがどう言う物かは知りませんが、まぁ便利な道具と言う認識で間違っていません。」

時雨とペルが水晶版を覗き込み、口々に感想を述べた。ラムセス王は2人の言う『スマホ』がどう言う物か分からなかったが、概ねは同じ様な物だろうと納得した。

「で、これどうすればいい?」

時雨がラムセス王に尋ねると、王は答えた。

「うむ、手をかざしてみてください。」

王の答えに時雨は水晶版を床に置き、時雨の手とペルの手が置かれた。

『 name 時雨

skill けいやく、しょうかん、

ability 『種族 意思の神の勇者』

『天職 マモノツカイ』 』


『 name ペル element 土

skill のろいのうた、スクリーム、

parameters Life 20

power50

guard30

magic30

speed50

ability 『種族 九十九神』

『絆 一心同体』 』

王が言った。

「それは、時雨殿とペル殿の能力を数値化したもの。ステータスと呼ばれるものです。」

『俺様いつの間にか付喪神になってる。』

「どうりで勝手に喋る訳だ。」

水晶版に表示されたステータスを見て、2人は口々に感想を述べる。

「『天職 マモノツカイ』と言うabilityがあると思います。しかしそれが不味いのです。マモノツカイは文字通りマモノを操る力がある。それ故に宗教的に迫害対象でなぁ。」

『カッ!それで支援しねぇってか?勝手に呼び出しといて身勝手が過ぎるぜ!』

「でも、始末するにしては親切だよね?水晶版も貸してくれたし。丁寧に説明してくれたし。」

ラムセス王の説明に対しペルが怒り、時雨が疑問を抱いた。確かにおかしな話である。始末するならわざわざ説明する必要は無い。なのに親切に王が自ら懇切丁寧な説明したのだ。切り捨てる相手への対応では無い。

「呼び出しといて都合悪いから殺すとなど出来ません。信者以前に人の道に反します。」

良心的である。最近の異世界召喚の中でも特に良心的であろう。

「それに我の娘もマモノツカイなのです。公の場には出していませんが我の娘です迫害する気にはなれん。」

『カ!?王族が迫害対象って不味くね!?』

「だから公の場に出してないんでしょ。で?結局の所僕達の扱いはどうなるんですか?」

ラムセス王の言葉に対して、2人は少なからず驚いていた。差別があるのは悲しい事だが仕方がない事だ、しかし王族となると話は変わる。

「うむ。お2人には身分を隠し世界を救って欲しいのです。支援も公の場では無く隠れて行います。」

『つまりは極秘任務ってやつか。』

「暴れん坊将軍みたい。」

「そして我の娘を仲間として連れて行って欲しいのです。」

「『はいぃぃぃ?!』」

「時雨と」

『ペルの』

「『楽しい雑学!』」

「今回のテーマは?」

『王族と皇族の違いについてだぜ!』

「確か、明確な違いな無いんだよね。」

『ああ!どっちを名乗ったかの違いだ。でも何故か皇族の方が凄そうだよな!』

「なんでだろうね…。」

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