じょしょー2 説明回はダレるけど大事
「この世界には多くの神々がいらっしいます。その中で最も信仰を集める三大神、愛と快楽の神マーラー様、自由と闘争の神ルシフェ様、意思と善性の神アンリ様はこの世界を離れる際に『この世界が危機に瀕し、世界の存続が危うくなった時、世界を守る為に我等三大神が一人ずつ異界より勇者を送る。』とおっしゃっりました。」
『なるほど、王が時雨をアンリ神の勇者と言った言う事は、時雨はアンリ神がこの世界に送った勇者と言うことか。』
「ペルの方じゃなくて?」
『バカ。如何に俺様がイカしているといっても、俺様は人形。主役はお前だよ時雨。』
「恥ずかしいよ、ペル。」
時雨は赤面し、目に見えて動揺した。
「ゴホンッ!話の続きいいかね?」
『ああ、話が脱線しちまって悪かったな。』
「どうぞ続きを。」
「はい。一月ほど前に、世界中の司祭が一斉に天啓を授かりました。『世界が危うい、異界の勇者が必要である。道は神々が作る故、招来の儀式にて勇者を迎えよ。』と、世界の司祭達が一斉に授かった御告げ。これはただ事では無いと思い、他の国々と国際会議を行い、我等がラムセスにてアンリ神の勇者を迎える運びとなりました。』
『成る程、確かに世界中に居る司祭が全員一斉に聞いたとなれば御告げも信憑性がある。』
「不思議な事もあるんだね。」
『だが如何やって、招来の儀式をする国を選んだんだ?こんな大役、他の国もやりたがるだろうに。』
「ラムセスが大国で有ったからです。我等のラムセスは四大国の一つに数えられていますね。」
『カッ!つまんねーの。ジャジャーン!今明かされる衝撃の真実!って感じのを期待してたのによ。』
「ペル。幾ら何でも失礼過ぎだよ?本当にごめんなさい。性格は悪い子じゃないんですが、口は悪い子何です。」
『お前の言い方も中々だぞ、時雨。』
そうやって情報のやり取りをしながら談笑していると、ラムセス王が顔色を曇らせた。
『カッ?言い過ぎたか?ごめんな。口の悪さはどうにも直ってくれねぇんだ。』
「もう、ペルったら謝る態度しゃないよ?本当に申し訳ありませでした。ほらっぺルも頭下げて。」
時雨が頭を下げて謝り、時雨の手を覆う人形であるペルも頭を下げた。
「いや、そうではない。ただ…その…言いにくい事があってな?」
『何があるか知らねぇが気にする事ねぇぜ?こちとら不敬罪のオンパレードだ。』
「主にペル所為だよね?」
『時雨いらねぇこと言うな。』
「うむ…実はな?勇者である時雨殿とペル殿を支援することが出来ないのだ。」
『ペルと』
「時雨の」
「『楽しい雑学!』」
「今回は教化について」
『教化ってのは人を教え良い方向に導くことだ!』
「仏教から来る概念だよ」
『時雨も教化してくれる相手が必要何じゃねぇか?』
「ペルが居るから別にいい」
『お前また小恥ずかしい事をっ!』