親友の居ない冒険 ぱーと2
遅くなった上に短くてすまない。
あんまりクオリティが無くてすまない。
あ!みずちが とびだしてきた!
みずちの かみのさばき!
「ゴギャァァァァァァァー!」
巨大な蛇のマモノが時雨とニュンペー(変種)に襲いかかる。しかし…
しぐれの奥義!『七ツ芸人』!
「ヘビってザラザラするよねー!」
異邦の芸人が達人芸を披露した!
みずちは気をそらされた!こうごきははずれた!
時雨が奥義を放ち攻撃を外す。
と言っても原理は単純な視線誘導で、巧みなトークで真の狙いを感づかせない上手さがあった。
最も直接マモノと相対したのはニュンペー(変種)だがマモノツカイは個人で戦闘する力が無い為である。
「今だ!逃げろぉー!」
時雨とニュンペー(変種)の地獄探索は現在逃走中であった。
「はぁはぁはぁ…もう安全じゃない?」
「ゆ、油断しない方が…。」
時雨が新人遺跡潜りとしては優秀である事やニュンペー(変種)が強いマモノである事を考慮しても地獄巡りをするのは無謀もいい所である。
当然、『八寒地獄』の敵には歯が立たたなかった。
その上に寒波は容赦なく2人を襲い、地図も無い。
逃げ回るのが唯一の策であった。
「全くふざけんじゃ無いわよ!神霊崩れだの高位の霊獣だの純血の鬼種だの、どこもかしこも化け物だらけじゃな無い!」
「と、通り魔してた人の言葉じゃないかな?」
時雨の言葉にニュンペー(変種)は驚いた様な表情をした。
「貴様は…私を人って呼ぶのね。」
ニュンペー(変種)は呟くように言った。
「え、あ、おかしいかな?マモノだって心があって、感情があって…友達になれる…人と一緒じゃダメかな?」
「…ダメよ。根本的に違う種族なんだから…私達は貴様達にはなれないのよ。」
ニュンペー(変種)の言葉に時雨は俯いた。
時雨達が『八寒地獄』を歩き回って約二時間。
潔く出口…正確には『八寒地獄』の入口が見えてきた。
しかし…その直ぐ近くにはペルとサンドリアそれに毛玉の様な生き物が倒れていた。
「ペル!サンドリア姫!」
時雨は考えるより早く駆け寄ろうとし、ニュンペー(変種)に腕を掴まれた。
「来るわよ!」
ニュンペー(変種)が叫ぶや否や、天井から一体の鬼が落ちてきた。
「ヒヒャアァァァァァーーー」
ごくそつの めず がおそいかかってきた!
ナレー女神の解説と同時に鬼は時雨達に襲いかかった!
「時雨と」
「ニュンペー(変種)の」
「「楽しい雑学」」
「今回は名前についてよ」
「『名』は人や物を区別して『前』は敬称として使うんだって」
「私の名前さ…いつまで(変種)つけるのよ」
「さぁ?」




