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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

くまのみ少年シリーズ

女装少年がひたすらに海の恐怖を語る

 海の生物は語り尽くせない魅力があります。

 よう、アキだ。なんかこの始まりがパターンになってるな。男が好きになって女の子になりたい女装男子だ。


 今回はなんか蒼大に海の世界について教えて欲しいと言われて、ちょっと困ってる。

 海の世界なんか簡単に語り尽くせるはずがないだろう!


 なので今回は海の世界の怖いことを話していこうと思う。……いや、美味しかったり綺麗だったりするところがいっぱいあるんでそちらから語っても良いんだけど。


 何故怖いところから話すかというと怖いところが物凄くたくさんあるからだ。ネタが尽きないのである。


 例えば毒生物が山のようにいる。平和な日本なのに野生生物で死ぬ人はたくさんいるので警告の意味もある。毒キノコとかも世界が広くて面白いけど今回は海限定で行くね。


 海の毒生物で一番有名なのは河豚だ。河豚なんて知ってるよと思われるかも知れないが、ではその河豚の毒であるテトロドトキシンについてはどれくらい知ってるだろう。


 テトロドトキシンを持つ生物は多岐にわたる。ヒョウモンダコやスベスベマンジュウガニなど、テトロドトキシンを持つ生物は凄く多いのだ。


 特にこいつらはヤバイ。ヒョウモンダコはうっかり噛まれたりするしスベスベマンジュウガニは小さい蟹で、うっかり食べてしまったりする。お味噌汁に入れて死ぬケースがあるとか。蟹の出汁は美味しいもんね。


 河豚を含めテトロドトキシンを含む生物は特定の細菌を食べるためにテトロドトキシンを体に蓄える。


 実はその細菌に触れさせなければ河豚は無毒になる。その研究もされている。

 ただ、どういったわけか無毒の河豚は仲間に攻撃を加えてしまう。そういう方向に進化してしまったのだろう。現在も無毒河豚は正式に認可されていないが将来的には無毒河豚が市場に回る可能性があるらしいが。


 河豚は釣り人には餌取りとしても有名な攻撃性の高い魚なのだ。


 河豚は縄文時代の古墳からも骨が見付かっているらしく、日本人はその頃から河豚が大好きだったことが分かっている。


 さてさて、海の恐怖を私はまだ語り始めたばかりである。既に腰が引けているならこの先は読まない方が良いかもな。何せ私も語り尽くせる自信がないくらいネタがあるのだ。


 毒シリーズで行くなら芋貝、アンボイナなどの毒貝だ。海水浴で綺麗な貝を見つけたからといって拾ってはいけない!

 アンボイナは巻き貝なので二枚貝なら問題ないが、毒針で死んだ人がいるので気を付けよう。

 沖縄に生息している。沖縄と言えばヤシガニもいるね。爪は美味しいが体には毒があるらしい。ヤシガニはそんなに詳しくないのだが、ヤシガニの毒はシガテラ毒の可能性があるらしい。


 シガテラ毒の恐怖についても話しておこう。シガテラ毒は特定の生物が持つ毒ではない。南洋の生物なら持っている可能性がある毒だ。

 温暖化の影響か最近良く聞く毒であるが、テトロドトキシンと同じく細菌や藻類に含まれていてそれを食べる魚に蓄積される。私たちが食べられる魚にもその毒が含まれている可能性があり、その毒を持っているかの判定はほぼ不可能である。……こわ。魚食えなくなりそう。


 海の怖さでガクブルしてきたかも知れないがこんなものではない。


 鮫だっているじゃないか。もう海に入りたくないかも知れないが魅力はたくさんあるので、毒生物を嫌いになっても海を嫌いにならないで下さい!


 人食い鮫として有名なのはジョーズ、ホオジロザメだろうか。

 原始的な生物なので生物学的には興味深い生物だ。血の臭いを感じると狂乱状態になるが、意外と近くを泳いでも襲われなかったりするらしい。私にそんな度胸は無いけど。

 水族館で有名なハンマーヘッドシャーク、シュモクザメも人食い鮫である。見た目は可愛いんだけど狂暴な鮫だ。


 日本近海にはいっぱい人食い鮫がいたりするんだよね。まあそうそう食べられたりしないので安心してほしい。海を嫌いにならないで下さい!

 ヤバイ、説得力がない気がしてきた!


 でもね、陸上生物もヤバイのたくさんいるからね。ちょっと誇張してるから海が怖いと思うかも知れないけど、陸も怖い。今回は海だけを語っていくよ。


 世界で一番凶悪な毒生物は何か知っているだろうか?


 例えば、近寄ったら死ぬレベルの毒生物なんていたら怖いよね。


 いる。


 ハワイに生息するマウイイワスナギンチャクは世界最強の毒を持つ生物だ。

 その毒性の強さはその近くを泳いだダイバーが心停止したほど凶悪だ。つまり海の水で薄まってるのに致死量に達したのである。

 怖い。


 やべー怖いよ海怖い! 紹介してる私が怖くなるレベルで怖い!


 まあ、これはまだ入り口なのである。さすがに誇張してる、そう思うかもね。でもまだ全然語り尽くしてない。


 海の恐ろしい毒生物は先のマウイイワスナギンチャクの系統のイソギンチャクもいるが、クラゲやエイやヒトデもいる。ウミヘビもいるね。


 お腹いっぱいですかそうですね。どんだけ毒生物いるねん!


 デンキクラゲとか呼ばれるのがカツオノエボシ。世界的に有名な毒クラゲ様である。

 その毒は刺された瞬間に電気が走ったと感じるほど強烈らしい。幸い刺されたことは無いが、蜂毒などと同じく蛋白系の毒でアナフィラキシーショックを起こす可能性があるらしい。


 もういいよ。私海に近付かないから。そう思った人もいるかも知れないがあくまでも誇張されているので!

 海を嫌いにならないで下さい!


 だって、陸上が安全なんて私は一言も言ってない。






 いや、海の生物の魅力もそのうち語りますので!



 読み返すと分類がホラーな気がしてきた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] なぜか女装少年がとうとうと語るスタイルにハマります。 おい! 女装と全然関係ないじゃん!笑 でも知識が凄くてあっぱれです。文章に惹き付ける魅力があります。 ああ、次の話はどんなのだろう………
2019/04/17 20:02 退会済み
管理
[良い点] 怖いやら、笑えるやら、ためになるやらで読みすすめるうち、最後の一文で「ぎゃああああ!」となるあたり、ストーリーテリングが巧みだと思いました! [一言] ほんとうに、すごい知識量ですね! 毎…
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