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Who are you.

「私の名前はラザエル。天使だ。」


薄汚い男は心の中でこう呟いた。


「なんだこいつイカてるのか?いや、俺がもう逝っちまったのか?」


「私はイカれていない。またお前も生きている。お前の名前はロバート・レオーネだな。」


白いスーツの男がまた応えた。


またも薄汚い男は心の中で「なんでコイツは俺の名前を知ってるんだよ、ってか俺さっきの声出てたんか…恥ずかしっ!」と呟いた。


「私は天使だ。人間の心の声も認知可能だ。お前をロバート・レオーネと認識した。」

機械のような短調な口調で淡々と述べていった。


「ちょっと待てよ、ラザエル…だっけ?あんたいきなり来て天使だとかなんだとか一体なんなんだ。それから黒服のあんたもだ!ちゃんと答えてもらおうか。」

そう言ってロバートは腰から旧式の銃を抜いた。


そうして黒いロングコートの男が口を開いた。

「俺はグラフィエル。地獄の王だ。引金を引いても構わないがその弾丸は銀製か?それとも魔封じの刻印でもされてるのか?見てて恥ずかしいから銃を下ろしてくれないか。」

そう言ってグラフィエルはおどけたような顔をしてみせた。


ロバートは少し戸惑ってそれから、

「どういうこった。なるほどからかってるんだな。そりゃそうだ。久しぶりの人間に会ったらジョークの一つも言いたくなるわ。よし、俺のおどおどした様子も見て満足しただろ?もういいよな。」

と言って少し苛立ちをあらわにしていた。


それに対して白いスーツの男『ラザエル』はこう言った。


「ロバート・レオーネ、残念だが私は本当に天使でこれは本当に悪魔だ。そしておそらくお前が最後の人間だ。」


ロバートは背筋に嫌な汗が流れるのを感じた。

この男が言ってることが本当なのかもしれないと感づき始めたのだ。

「最後の人間ってどういうことだよ。人間は90億人以上いたんだぞ!そんなわけあるか!」



「そんなわけあるんだよ。」


そう言ってグラフィエルはニヤッと笑った。


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