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02

「あや、けん太とはうまくいってる?」


友達が軽く声をかけてくる。仕方ないのだ彼女は何も知らないのだから。自分にそう言い聞かせるが濁った気持ちでいっぱいになる。


「別れたよ」


そう告げると彼女は愕然とした。


「どうして」


そんなのこっちが知りたい。そうたたきつけてやりたかったが彼女に罪は無い。それに彼女が首をつっこんでくるのには理由がある。彼女が私にけん太を紹介したのだ。


「合わなかったの」

「そんなわけないじゃない!」

「でもそうなんだもん」


何を考えて私とけん太が合うと感じたのか彼女の心を覗きたい。


「おかしいな、けん太がもえを紹介してくれって頼み込んできたのよ」


初耳だった。


「あんたにすごい惚れ込んでたのに」


普通ならときめきの一つでもするべきなんだろうがそれでも私の心はびくともしない。乙女としてとか元彼女としてならそうなるべきかもしれないが私がけん太のことを考えると頭に浮かぶのは"失敗"の一言だけだった。

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