王子ルートその2 庭園にて
2日目、庭園を選択
「お疲れ様です。」
「お嬢様、ありがとうございます。」
この広い庭園を管理しているのは、女性の庭師さんです。
庭園は広く、一年を通して花をつけている区画が必ずあります。
私が好きなのは……
「……あら、バラが……」
「薔薇、ですか?」
「えぇ、このあたりに……。」
「この区画は藤になります。薔薇は、当屋敷には存在いたしません。」
「え?そんなはずは……。」
ここではない、場所だったのでしょうか?
……いえ、私は、この屋敷の他に、そんな庭園のある場所を知らないはずです。
「お嬢様?」
「……あぁ、いえ、だいじょうぶです。」
心配、されてしまいました。
ですが、些細なことです。
少し部屋で休めば、なんとかなるでしょう。
※ ※ ※ ※
――カサリ
「今日も、ですね……。」
白い薔薇の香りが、ふぅわりと漂います。
一体、誰が置いているのでしょう?
「ふわぁ……。」
ねむく、なってきました……。
※ ※ ※ ※
――ミスリア、ほらみて!
ふわぁ……おっきいけむし
――あ、さわっちゃダメだよ!
え?なんで?
――トゲトゲに、どくがあるかもしれないんだって。
そうなんだ、――はものしりね
――ふふ、だってしょうらい――になるからあたりまえだよ
すごいこだった
きれいなこで、おべんきょうもいっぱいしてあたまもよくて
それにしょうらい、――になるんだ
……あぁ、つぎにあえるの、いつかしら?