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校内一目立たない部活は殺人部でした。  作者: 真華
殺人部vs弓道部?
7/12

殺人部と弓道部(1)


(...なんだ...)


李霧は昼休み中の廊下を歩いていた。


(...つけられてる?悪霊か...?)


しかし...


(違う、この気配...第一、今は昼休みだ!誰だ?しかも...なんかいっぱいいないか...!?)


自然と歩く速度も早くなる。

しかし、ついてくる気配も合わせて早くなっている。



(俺の本能が後ろを向いてはいけないって言ってる!)


李霧はとりあえず近くのトイレに逃げ込んだ。



すると...





「なんで逃げるの〜!?」

「出てきてよぉ〜!李霧くーーん!!」

「お願い〜♡」





「な、なんだよ...これ!?」

個室には入らなくてもいい事が分かり、李霧は手洗い場から、そのキャーキャーと騒ぐ声を聞いていた。



李霧は顔はかなりのイケメン顏だが、追っかけなんてされたことがなかった。




しかし、女子生徒の黄色い声に混じり、


「李ぃ霧ぃぃぃーー!!!」


男子生徒の太めの低い声が聞こえた。



李霧にはその声に聞き覚えがあった。


「あ...やべ...八尾先輩だ...」


だが、李霧には何か引っかかるものがあった。

(八尾先輩、男なのになんでトイレ入ってこないんだよ!?)




------





「李霧...」


依然として、何故か男子トイレに入らない男子生徒が、自分が探している人物の名を呟いた。


八尾竜賀(ヤオリュウガ)、弓道部の部長をしている。



八尾には、李霧を探さなくてはならない理由があった。




「李霧!今日こそ練習に出てもらわないとメンバー落ちだぞ!」




------



(あぁ...そうだった...最近殺人部にしか顔出してなかったな...弓道部の方出ないと...ヤバいな...)


幼い頃から弓に触れてきた李霧は、家が厳しく、弓の道を絶つことができなかった。

だが、李霧も弓は好きであるため、そのことに反論はなかった。


しかし、もうかれこれ一週間、弓道部に顔を出していない。


一週間前はちょうど地区大会があって...






(...地区大会?)






そこで李霧は、黄色い声の理由が分かった。


地区大会で李霧は、個人優勝、射道優秀賞、さらに団体の顏となる、大前というポジションで、一躍有名になったのだ。



そして、部長が自分を探す理由も同時に分かった。




「上位大会、個人で出るのお前だけなんだぞ!?今日は絶対来いよ!

分かったな!?」



と、いう声が聞こえたのと同時に、昼休み終了のチャイムが鳴った。



(でも、かと言って弓引いてない訳じゃないんだよなぁ...むしろ毎日、誰よりも引いてる自信ある...)




とか思いつつ、李霧は人の気配がなくなったことを確認し、トイレを後にした。

新章スタートです!!


ちなみに私は弓道部でした!!

大前でした!!

優勝した事はありませんが!!

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