男子高校生の鬼ごっこ(2)
(とりあえず...)
乱は普通棟へ向かう廊下を歩きながら携帯を取り出した。
電源をつけると、携帯の明かりによって少しだけ、乱の周りだけ明るくなった。
左手に鎌を持ってるので、右手で携帯を操作する。
そして、メッセージのやりとりができる機能を開く。
"どこにいるか中継できるか?"
メッセージの相手は李霧だった。
李霧の能力で悪霊を探しだし、それを泉弥と乱に伝える作戦だ。
"OK。ナイトが今部室の護衛してる。"
"サンキュー。頼むわ。"
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一方、泉弥はというと、
普通棟3階、2年生教室があるフロアにいた。
武器のハンマーは乱の大鎌に匹敵するくらい大きく、重さは大鎌の倍はあるだろう。
そのため、連続攻撃が苦手である。
一発で仕留めるため、教室に残る生徒を装い、悪霊をおびき出そうとしていた。
2-A、泉弥は自分のクラスに着くと同時にポケットの携帯のバイブレーションに気づいた。
李霧からのメッセージだった。
"どこにいる?奴は今3階にいる。
乱が向かった。"
3階。まさしく今、自分が身を潜めているフロアだ。
"マジか!2-Aにいるんだけど笑
OK!乱と合流する!"
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"乱!俺今2-Aにいるんだけど!そっちは?"
"俺は2-F。奴が寄ってきた方に応戦って事で"
"ラジャ(*ノv`)b"
泉弥はメッセージ機能を閉じると、時刻は19:18を指していた。
(そろそろヤバいな...)
そんなことを思い、廊下を覗く。
その瞬間、背筋が凍るような感覚が襲った。
『ねぇ、どうしたの?』
泉弥について。
つい最近思いついたキャラです。
身長160cm、誕生日2/2
部の設立者ですが、それ以外の肩書きはありません。同じ学校に双子の妹、涼弥がいます。