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招待客と呼んでない二人

フェスティバルに招待された貴族達は思い思いにフェスティバルを楽しんでいた


「そこの美しいご婦人様!

良ければこの蜂蜜入りの石鹸をお試し下さいな!

なんとマニカお嬢様のお母上様であるバービー様お気に入りの品ですよ!」


「見て下さい旦那様、このタンスの美しい光沢!なんとこれワックスに蜜蝋を使っているんですよ!

マニカお嬢様が選び抜いた職人がこのフェスティバルの為に作った一点物で御座います!買うなら今ですよ!!」


「此方の絵、実は蜂蜜や蜜蝋を使ったクレヨンで描いているんです!

この絵もミード様がパトロンをしておられる絵師が描いた素晴らしいものなんですよ

ほら触って試しにこの用紙に描いて下さいな、直ぐに違いが分かりますよ!」


「美味しいレモネードは如何です?

うちの蜂蜜たっぷり!美味しいだけでなく綺麗に慣れちゃいますよぉ!」


美容に興味がある夫人、美術に詳しい貴族、グルメに煩い夫妻、色々な貴族がフェスティバルを楽しんでいた


「おぉ、マニカ男爵令嬢

本日はお招き頂きありがとう」


『ご機嫌麗しゅう公爵様

如何でしょう、私が主催のフェスティバルは』


「いやはや、お父上に負けない位素晴らしいフェスティバルでしたぞ!」


『嬉しく思いますわ』


「それに何よりこのワイン、実に素晴らしい!」


ワインを絶賛する言葉が告げられるとマニカはそれが婚約者であるフォルマリックの領地に居る優秀な職人が作ったワインだと告げた

貴族達はそれを知り驚愕すると同時にそのワイン職人を紹介して欲しいとフォルマリックに告げていく


「まさか、あの美男子が辺境伯令息様だったなんて」


「見て下さい、あの艶やかな髪とタマゴ肌の様にツヤツヤな肌

実はハイニー男爵家の領地で取れるあのハニー・バービーを毎日食していたからですって」


「まぁ本当に!

そんな素晴らしい蜂蜜、是非共うちに欲しいですわ!」


「ハイニー商会のブースに少量ですが売られております!

一個でも多く手に入れましょう!」


以前のフォルマリックを知っているご婦人達は今のフォルマリックの姿とそれがあのハニー・バービーによるものだと知ると美容に余念が無いご婦人達は是非とハイニー商会が売っているハニー・バービーとチーズのセットへと群がっていた


「マニカ嬢、この石鹸を作っている工場は何処ですの?

お友達へのプレゼントに幾つか購入したいわ」


『畏まりました、子爵夫人』


「マニカ嬢、すまないがこの素晴らしい絵を描く絵師に取り付けて貰えないだろうか

今度うちの五歳になる息子を描いて欲しいのだ」


『構いませんわ、侯爵様』


「マニカ嬢、このワインを隣国との会議に出したいのだが」


『構いませんわ、宰相様』


ミードの頃から良くしている貴族達に加えマニカが己の目で見てきた貴族達、その為職人が平民だからと言う理由で嫌ったりなんてしない貴族達ばかりだった

だからこそこれからの繋がりに対して安心して取引が出来るのだ


「マニカ!」


『あら、メープル様』


此方へとやって来たメープルにマニカはニコリと微笑んだ、貴族達は正反対なメープルとマニカが友人であった事に少し驚いてはいたが仲の良い光景に良い関係なのだと理解した

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