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「分かったわ、でもホレンもワイリー公爵令嬢もどうしてそんなに執拗にハイニー男爵令嬢を、、、」
「ハイニー男爵令嬢は学院に居た時から成績優秀であられ領主としても商会の経営者としても申し分無い存在です、それが気に入らないのでしょう
何より二人にとってハイニー男爵令嬢は犬や猫と同じ虐げて遊ぶに丁度いい存在だと思っていたのです」
「呆れたものね、ハイニー男爵令嬢の方が遥かに人として優れていると言うのに」
「その通りに御座います」
そう言ってクルージュは空になった皿とカップを下げたのだった
「でもありがとうクルージュ
貴女と話してたら疲れが取れたわ」
「それは良かったです、ジェダイト様」
「そう言えば貴女は昔から私の話し相手になってくれたわね」
「私はジェダイト様の影ですので」
幼い頃からジェダイトを守る為に、そしてこの王家を守る為に社会の裏で暗躍していた隠密部隊のクルージュ
そんかクルージュはジェダイトにとって何よりも信頼出来る存在であった
「、、、考えてしまうわね
貴女が女性じゃなくて男性だったら、なんて」
「確かに私はジェダイト様の影である為ジェダイト様の事は誰よりも良く知っていると自負しています
しかし、、、影は影です」
[[rb:影>クルージュ]]はジェダイトが死ぬ迄ずっとくっ付いていてくれる存在だが隣に並んで歩いてくれる存在では無い
ジェダイトもそれは分かっている為冗談よとはぐらかしたのだった
「はぁ、、、でもこんな話を聞いているとわたくし結婚と言うものに抵抗感を感じてしまうわ」
「それはそうかと存じますがジェダイト様、貴女様は第一王女にあらせられます
ガーネット様が隣国に嫁がれる為王家の血を継ぐお世継ぎを産めるのはジェダイト様だけで御座います」
「分かっているわ、でもやっぱり伯爵家に抵抗があるの
他の伯爵家もあんなのじゃないかって思ってしまうの」
「であれば侯爵令息と」
「今はそれ所じゃないわ
今はホレンとお母様が放棄してわたくしに投げてきた仕事を片付けなくちゃ」
そう言ってソファから立ち上がり仕事に戻ろうとしたジェダイト、しかしクルージュに止められ時間になったら再開してくださいと言ってソファに戻すと沢山の本を差し出してきた
「恋愛小説でも読んで恋愛についての見聞を広げて下さい」
そう言って"薔薇の乙女"と言うタイトルの恋愛小説を差し出してクルージュは新しい紅茶を入れてくると部屋を後にした
クルージュにそう言われた為仕方ないとジェダイトは小説を開いたのだった
「えーっと、、、主人公は芯のある伯爵令嬢、そしてその婚約者は王族の第二王子
けれど第二王子は男爵令嬢と浮気を、、、なんだか既視感のある物語ね」
しかし実に惹き込まれる物語にジェダイトはどんどんと読み進めて行ったのだった
クルージュが戻ってきた時には結構面白いお話ねと言いながらリラックス効果のある紅茶を飲みながら読み進めて行った
「これ本当に物語なのかしら
なんと言うか、、、凄くリアリティが有るわ」
「もしかしたら本当にあった物語かも知れませんよ」
「そんなまさか、こんな事を実際に起こした国が有るならその国の品位を疑うわ」
「そうでしょうか、、、もしかしたら"事実は小説よりも奇なり"と言う事の通りかも」
「なぁにそれ」
そんな事を笑い合いながらジェダイトは束の間の休息を楽しんだのだった




