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ワーカーの話を聞いているフォルマリックはまさかバービーが自分と同じ経験をしていたとは思わず内心困惑しながら話を聞いていた
「領地内には他にも養蜂家は居ましたがその中でも一番だったのがミードの実家の蜂蜜だったんです
それにその蜂蜜を良く購入していたのでミードもバービー様の事は知っていました
ミードはバービー様の喉の痛みをどうにかしたい、その一心で蜂が採取する花粉の種類や一年に取る細密回数の調整等を研究に研究を重ね遂に完成させたのが」
「それが、、、ハニー・バービー」
「はい
それを一日スプーン一杯毎日欠かさず摂取し続けたバービー様の喉は緩和されていき、それ所か元の声よりも断然綺麗になられました
しかも声だけでなくお顔もお体も綺麗になられて、、、何よりバービー様の心に深く突き刺さったのはこれだけ尽くしてくれた理由が富や名誉ではなくただバービー様を助けたい、その一心でした」
改めてミードと言う男爵をマニカが尊敬している理由をフォルマリックは理解した
もしかしたらミードはバービーに叶わない恋心を抱いていたのかもしれない、だからこそ純粋に助けたいと言う気持ちだけでそこ迄出来るミードは素晴らしい男性である事は間違いなかった
「まぁ、そこからが大変でしたよ」
「、、、もしかして」
「えぇ、ミードのその心を聞いたバービー様はミードに惚れてしまいましてね
結婚してくれと迫ったんです
けれど相手は準男爵令嬢ってんで彼奴は断ってたんですがケイン様もミードの働きを気に入って後押ししてきたんです
ミードは少し抵抗があったものの準男爵家に入婿として入る事になりました」
貴族においては準男爵家は最も位の低い爵位だ、それでも平民のミードには貴族は貴族だったのだろう
「そしたらバービー様を捨てた元婚約者がやってきたそうなんです
実はその元婚約者ってのは当時商会一の商人の息子でして、、、婚約はハイニー商会との繋がりの為の政略結婚だったんです
元々準男爵家だった頃は商会も大きく有りませんでしたし貴族の中では下位の存在だったそうで」
「成程、貴族の後ろ盾が欲しかった商会と貴族社会を生き残りたい準男爵家の意見が合った上での結婚だったんですね」
「はい、でも勝手に婚約破棄したものだから勘当されましてね
バービー様を捨てて一緒になった相手と結婚したものの上手くいかなくて離縁、だからもう一度バービー様に擦り寄ったんです
まぁその話を聞いたミードがそれはもうカンカンで」
《貴方、、、バービー様を自分の道具だと思っているのか?
だとしたら吐き気がする、バービー様は道具ではないのだぞ
私は例えバービー様の喉が声を発せなくなる程になっても私は自分の知識と技術と人力を使ってバービー様の声をもう一度蘇らせたいと願う程あの方を愛している
たった少し今のお姿と変わっただけで捨てる様なお前の上っ面な愛と違うのだよ》
「と言った具合で門前払いしましてね
それ以降は何処で何してるのか知りませんねぇ
でもあの一件でバービー様とミードの夫婦仲が良くなったのは間違いないですよ」
まるでミードの愛がバービーの心を丸ごと包んで愛する様な雰囲気にフォルマリックは本当に凄い人だと感心してしまった
「、、、私も、マニカのご両親の様になれるだろうか」
「なれますよ、絶対に」




