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アイスクリームを食べよう

翌日マニカは遂にアイスクリームの技術を知るお菓子職人が居る洋菓子店へと着いたのだった

扉を開けて中に入ると店主らしき若い男性が待っていた


「ようこそ我が洋菓子店スマイルへ

私はこの洋菓子店店主のエイタ・メイシーです」


「初めまして私はゴリューディア辺境伯令息のフォルマリック、そして此方が」


『お初にお目に掛かります

マニカ・ハイニー男爵で御座いますわ

此方は私の付き人のワーカーですわ』


「どうも」


黒髪に黒目の男性エイタは此処ら辺では随分と珍しい容姿をしていた、がマニカはそれよりも


『早速では御座いますが私が此方へやって来たのは貴方が持つとある技術を教えて貰いに来たのですわ

貴方が夏限定に出すお菓子、アイスクリームなる技術、、、良ければ私の付き人であるワーカーに教えて下さいません事?

出来ればそのお味も知りたいので良ければその工程や実物等を拝見させて頂きたいのですが』


「え、あの、、、」


「マニカ、落ち着いて」


グイグイと一言一言を発する度にエイタに近づいていくマニカをどうどうと止めたフォルマリック、エイタは少し戸惑ったものの少し笑って見せた


「構いません

実は新しい味を研究していたので良かったら食べてみませんか?」


『宜しいのですか!?』


「ただ少し、、、時間が掛かりますよ」


『構いませんわ!!』


マニカの了承にエイタはコクリと頷くとキッチンへ案内しその材料を用意し始めた

生クリーム、卵黄、砂糖、牛乳、バニラビーンズ、そして氷と塩


「先ずボールに氷に塩を入れてその上に材料を入れた鉄のボールを置いて泡立て器で掻き混ぜます」


エイタは慣れた手つきで泡立て器で混ぜていくとゆっくりではあるがだんだんともったりし始め今度は木べらでボールの周りを剥がす様に混ぜていき遂に完成した


「これがアイスクリームです

どうぞ、食べてみて下さい」


エイタは大きなスプーンでアイスクリームを器によそい小さなスプーンと共にマニカ達に渡すとマニカは一口それを食して直ぐに顔をパッと輝かせた


『冷たくて滑らかでとっても美味しいですわ!

フォル様もワーカーも食べてくださいませ!』


「うん、、、ほんとだ、冷たくて美味しい!」


「こりゃ凄い!

これならフェスティバルの目玉にピッタリですな!」


フォルマリックもワーカーもアイスクリームの味と冷たさに好意的な意見を述べた

しかし此処でマニカは少し難しい顔をした


『ですが、、、大量に生産するには向いて居ませんわ』


「あぁ、確かにそうですね

材料は何とかなりますが氷は、、、」


ブリューべ王国に限らず今の時期の氷はとても高価で冬の森で集めた氷を屋敷にある氷室で保管しているが五日間続くフェスティバルにアイスクリームを出すとなると余りにもコストが掛かってしまう


『これが夏限定な理由が分かりますわ

氷を採取し保管して夏に使う、、、時間が掛かりますしコストも良いとは言えませんわ』


「アイスクリーム自体は安価に提供出来るのですが今の状態では氷だけはどうしても

それにうちではアイスクリームを保管しておく為に地下に専用の部屋を作っているのでそこでも少し掛かってしまって、、、はぁ、冷蔵庫が有ればなぁ」


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