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辺境伯家に行こう

翌朝マニカを迎えに来たフォルマリック、エバーグリーンのワンピースに身を包んだマニカにドキリとしたのだがその床には何故かミードが転がっていた


「やだやだやだやだやだやだ!

マニカだけ辺境伯家に行くなんてやだー!!

パパも着いていくんだー!!」


「貴方、今日は商会の会談が有るんでしょう?」


「そうだけど、、、でも駄目だ!

そもそもどうしてこんな早く辺境伯家に行くんだ!?

まだ婚約したばかりじゃないか!!」


『お父様、私は別に辺境伯家に嫁に行く訳では有りませんよ』


そこでマニカはフェスティバルに出す商品にフォルマリックの領地にあるアイスクリームの技術を手に入れてくる事、ワーカーも共に向かう事、技術と領地の調査を終えたら直ぐに帰ってくる事を説明した

それを聞いてミードは分かりやすく表情を明るくさせた


「なぁんだ、そう言う事か

なら行っておいでマニカ

でもパパとしてもは早く帰ってきて欲しいな」


『分かっていますわ、お父様』


「全く、昨日夕食の際にその話はしてたのに貴方はマニカが辺境伯家に行くと聞いただけで何も聞こえなくなって、、、」


「うぅ、、、すまないバービー」


「貴方のそう言う所は昔から知っておりますわ」


やれやれとミードの痴態に呆れているバービーにあわあわと訂正をするミード、両親とは違うものの仲の良い二人だなとフォルマリックは思った

こうしてマニカとフォルマリック、ワーカーは辺境伯家の領地へと向かったのだった




朝から馬車に揺られて出発したマニカ達、しかし王都付近にあるマニカの領地にたいしてフォルマリックの領地は幾ばくか遠く着いた時にはすっかり日は西に傾いていたのだった


「着いたよマニカ」


『まぁ、とっても広い領地ですわ

それに空気も美味しい!

やはり此処は蜂にとって良い環境ですわ!』


「そんな風に言ってくれて嬉しいよ」


一度この領地にやって来たベリーは何も無いこの領地に田舎だなんだと言って二度と来なかったなと思いながら目の前で笑うマニカにこの人は本当に良い人だと思った


「それにしても、、、マニカは凄いね

まさか川魚を釣って調理するなんて」


日が真ん中に差し掛かった時少し小腹が空いたので買ってきていた軽食でもと取り出そうとした時川が見えたマニカはなんと持ってきていた鞄から釣り道具を取り出して川魚を釣り上げ調理してしまった


『お恥ずかしいですわ、、、だって調味料が無くて焼いただけになってしまったんですもの』


「そう言う事じゃないんだが、、、

でも男爵令嬢の君がどうしてそんな事」


『お父様の教えですわ

"もしも平民に戻ってしまっても手に技術を持てば生きていける"と』


ミードは元々平民であった、それを準男爵令嬢であったバービーがミードを婿として迎え入れた


『お父様は自分の立場は色々な運が重なって今の地位に居ると思っておりますからね

だからその運が何時か尽きてお母様と私が平民になってしまった時平民として生きていく術を持たなかったら生きていけないと思ってお母様と私に平民での生活を教えて下さいました

なので私少々お金にはがめつく厳しいですのよ』


守銭奴令嬢らしいでしょうと笑って言うマニカにフォルマリックは今迄感じていた疑問をマニカに質問した

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