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六災の魔女  作者: KingChan_yuu777
第1章 黄金に輝く眠る双方の卵は目覚める
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第十六話

入学式当日

 俺とリンは第一会場に向かっていた。

そこには役300人以上の入学生が集まっている。


入学試験、俺ら上位10名を十傑と呼ばれる。

 他の生徒は硬そうな椅子を用意されているが、流石実力主義な学園、十傑にはまるで王様が座っているふわふわな玉座が用意されている。


「フォッホホホ、アスカロン学園長カール=ラクセイウス。今日267名の新しい黄金の卵達がこのアスカロンに無事に入学した事を、心より感謝申し上げる。ひいて、この学園は自由主義であり実力主義でもある。自由にやっても構わんが、弱者には厳しい世界じゃ。野望や夢を持ってこの学園に来たのなら、自由に全力で強者になれ」


 すげぇな普通に喋ってるだけなはずなのに...あのご老体相当の使い手だな。是非とも一戦やって欲しい。


「入学したから気を緩めては行かんぞ。入学から卒業までに、無事に生き残れる生徒は役4割ぐらいじゃ」


まじか、半分以上も脱落するのか。

相当厳しそうな学園だな。


「特に十傑に選ばれた生徒達よ、入試で成績が良いからって安心してる場合じゃないぞ。この学園ではお主らの席を奪い取ろうとする権利は全生徒にある。その玉座から引き摺り下ろされないように頑張るのじゃ」


 へぇ、そんな制度があるのか。そりゃ面白い考えだな。上に行くために強くなる生徒、下の者に負けないように強くなる様にされているのか。


「ふむ、こんな退屈な式典を速く終わらせたいじゃろう。それでは最後に質問はある生徒はおるか?」


いやいや、この場で手を上げるやつはいるか?

 目立ってしょうがないだろ...なんか、嫌な予感がする。多分俺と同じ考えの人物が今手を挙げそうだ。


「はい!」


どうやら、俺の予想は当たってしまった。

 リンは目をキラキラに輝かせて手を上げていた。


「確か十傑10席のリン=ウォーカー君じゃったな?それで、質問とやらはなんじゃ?」

「その、全生徒に十傑に挑める権利はあるって言ってたじゃないですか!」

「まぁ、正確には挑めるってより席を奪い取る権利じゃが...まぁ、挑むも間違っていないか」

「うん。そう、十傑も教師に挑む権利はありますか!」


だと思った!俺も教師陣営と戦ってみたい気持ちはあったけど、まさか口に出すとは思っていなかった。


「ふむ、質問の意図が掴めないのじゃ。お主は教師になりたいのか?」

「いや、そんなの興味がない...ありません。アタシはただ戦ってみたいだけ」

「フォッホホホ!」


リンの宣言に、カール学園長は高笑いをする。


「もちろんじゃ。この学園は自由主義であり実力主義。教師に挑むのも自由じゃ。その代わり、教師に挑み負けた者には処罰が下される。それぐらいの覚悟をして欲しいのじゃ」

「そうなんだ」

「それじゃ、俺も一つ良いですか?」


 負けて処罰があるなら、その逆があるのか気になる俺は質問をする。


「ふむ、十傑6席アリス=カグラビュール君じゃな」

「はい。負けたら処罰が下されるなら、勝ったら何をくれるんですか?」


俺の質問に会場中はザワき始める。

 まるで俺の質問は教師陣営に勝つと言っていることと変わらないのだ。目立つ気はなかったが、リンだけ悪目立ちさせる訳には行かない。悪役は俺1人で充分だろ。


「それは、我々らに勝つと言ってるのか?」

「あー、はい。そうっすね...?!」


カール学園長は、アリスに向けて圧力をかける。

 十傑以外の殆どの生徒は椅子から崩れ落ちる程の圧力だった。だが、十傑の中にも体勢を維持するのに厳しそうもいた。


「それは面白い冗談じゃのう」

「あはは!冗談じゃないっすよ。俺は本気で言っています」


 俺はその場に立ち上がり、カール学園長がいる舞台に上がり奴の目の前に立つ。


「なら、今ここでやっても構いませんよ?」

「...フォッホホホ!面白い生徒じゃのう。初日でワシに挑む生徒はお主が初めてじゃ。ふむ、ワシに挑むのは構わないが、条件がある」

「条件?」

「まずは生徒会に勝つまで、負ける事を認めない。もし一度でも敗北したら、お主を即退学にする。どうじゃ?」

「へぇ、良いっすね。それぐらい罰ゲームがないと、やる気が出ませんからね。まぁ、最初からここにいる奴らに...いや、この学園にいる奴らに負けるつもりなんてねぇからな」


やべぇ、言いすぎた気がする。

 なんかみんなから向けられる視線が、チクチクしてて痛い...中には殺意向けてる奴いるな?


「フォッホホホ!気に入った!ワシまで辿り着くまで楽しみにしているぞ」


 俺の肩をポンポンと軽く叩いて、奥の部屋に向かっていく。俺は少し気まずそうに自分の席に座る。

 うーん、めちゃくちゃ睨まれてるな...大丈夫かな?いきなり後ろから刺されないよな?


「アリス、ずるーい!」


 横でリンが叫んでるが、今はそんな場合じゃない。リンが悪見立ちしない様に、少し悪役になろうと思ったけど、ちょっとイキりすぎちゃった...


それに一度も負けないって宣言しちゃった...俺だけ卒業ができる難易度があがっちゃったよ...




第十六話 『敗北を許されない者』


アリス=カグラビュール

挿絵(By みてみん)

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