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六災の魔女  作者: KingChan_yuu777
第1章 黄金に輝く眠る双方の卵は目覚める
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第十三話

「わーい!合格だ!」

「いや、先に知れるなんてこうも気が楽になるな。合格発表は来週なんだろ?この街を観光でもしてみるか」

「うん!まずは剣屋見に行きたい!」


 なら、あの変な剣がいっぱい置いてある店にでも連れて行こうかな.。


 俺達は試験を終えて、色々と手続きをした後に一足早く試験会場を後にする。学園都市と言われる事もあり、先輩だろうか?ちらほら制服姿の人達が多い。観光客、商人などもいる。


「えっと」


俺はパンフレットを確認する。

 本来なら受験の1週間前に入国して、宿に泊まるのが当たり前だそうだ。俺やリンの様な当日に学園都市に入国する受験生は少ないらしい。

 そして、入学したら学生寮とやらに、無償で提供してくれるそうだ。なかなか分厚い待遇で嬉しいものだ。


そして、まず俺が今日やる事は宿を探す事。

 いくら、合格と言われていても、まだ学園の者ではない。


「なんか、良い宿ないかなー」

「そうだな。ちょっと知り合いに聞いてみるか」

「え?知り合いいるの?」

「いや、まぁ少し知った仲だけだ」


俺が向かった先は、三節棍を買った鍛冶屋。

 店の名前を見ると、ラグナロクと書いてあった。


...こんな、名前だったんだ。


「おっちゃん」

「ん?おー!さっきの兄ちゃんじゃねぇか!どうした?何か不備でもあったか?」

「いや、あれは物凄く良い者でしたよ。おかげで合格になりました!」

「ん?合格発表にしちゃまだ早くねぇか?」

「試験監督の人に、合格だって言われました」

「お!兄ちゃんすげぇ奴だったんだ。一年に2〜3人はいるんだ。合格発表する前から伝えられる奴。そんで試験監督は誰だったんだ?」

「えっと、サラゲって人です」

「マジか!」


おっちゃんは物凄く驚いた表情をする。

 そしてすぐにゲラゲラと笑い始めるのだった。


「ガハハハ!あれに認められたって訳かよ!兄ちゃん、すげぇな!」


 背中を強くバシバシと叩きながら、ゲラゲラと高笑いしていた。


「それで、俺達宿を探していまして、なんか良い宿とかありませんか?」

「あ?宿を探してるのか?あぁ、そうだな。うーん、俺の女房が開いてる宿はどうだ?合格祝いとして、サービスしてやれって伝えとくぞ」

「え?!良いんですか!ありがとうございます」

「おう!それに敬語は辞めてくれ。どうもむず痒くて嫌いなんだ」

「そうで...そうか。おっちゃん、ありがとな!」

「おう!これから大変だと思うが、頑張れよ!」


2人は力いっぱいに握手を交わした。


「アリスアリス!これ凄い!刃が3つに分かれてるよ!」


リンは刃の先が、3つある剣を持ってきた。

 なんだこれ?どうやって鞘にしまうんだ?


「お?なんて別嬪さんな嬢ちゃんだ。お前の彼女か?」

「へ?違う違う!その、えっと...友達?」

「なんで疑問系なんだ?まぁ、良いや。嬢ちゃん、それ買っとくか?」

「んー?面白そうだけど、いらない!アタシにはアタシの剣があるから!浮気はしない!」

「あはは、そうか...え?」

「どうしたんだ、おっちゃん?」


いきなり驚いて固まり始める。


「いや、なんでもない。気のせいかもしれねぇ。まぁ、宿はここから右に向かえば、黒鳥の宿がある。そこに行ってくれ。電話で伝えとくわ」

「ああ、助かる」


 おっちゃんは地図を広げて、宿の場所を教えてくれた。アリスとリンが宿を出た瞬間、急いで机の中にある図鑑本を手に取り、パラパラと本の中身を見た。


「...やっぱり、あの嬢ちゃんが持ってたのは、国宝級の竜剣ヴィクトリアじゃねぇか。なんでそんなもんを?あれはネレス王国の国宝剣だぞ?あの、嬢ちゃんは一体何者なんだ?」


 リンが腰にさしている、両手剣が国の国宝だった。その頃、アリス達は黒鳥の宿に辿り着くのだった。


「あのー、すみません」


 扉を開けると受付の前に立っている、さっきのおっちゃんの様に筋肉がガッチリしたおばさんがいた。

あっ、そういえばおっちゃんの名前を聞いてないや。


「お?ウチの旦那の紹介の子達らか?」

「はい。ラグナロクのおっちゃんから紹介されました」

「そうか!そうか!どうやら、試験に合格したんだって?!」


物凄い声の大きい人だ。

 まるでスピーカーごしで喋りかけている様だな。


「そうだ!そうだ!まずは自己紹介をしないとな!アタイはマイ!!よろしくな!!」

「あっ、はい。自分はアリス=カグっ?!!」


 手を差し出してきた事に、握手をしようとしたら、手をガッチリと掴まれて上下に身体が動かされた。片手で俺を持ち上げた事に、驚いてしまった。


「あはは!軽いな!!今日はいっぱい食え!!それじゃ、アスカロンで餓死するぞ!!」


マイさんは自分達の部屋まだに案内してくれた。俺達は改めて自己紹介をする。

 そして俺はその部屋を見て驚愕するのだった。


キングベッドやんけ...


「あの、1人にしちゃ大きくないですか?」

「え?1人?君の彼女と寝るのに小さいか?」

「...」


リンの事を言っているのか?


「いえ、リンとは」

「あっ!悪い!アタイまだやる事があるんだ!また後でな!!料理は下の者が運さ!!今日はアタイの旦那のご馳走だ!」

「あ、待って」


 部屋を二つにしてくださいと言いかける前に、どこかに消えてしまった。


「わぁーい!大きなベッドだ!」


リンはキングベッドに飛び込む。

 

はぁ、しゃーないか。俺は床で寝よう。

 っと、ドアを閉めて荷物を置いて、床に座り込むのだった。


「アリスー、何してるの?ベッドに休まないの?」


 この子は何を言っているのだろうか...これでも俺は男だぞ。リンの様な美人が部屋2人っきりだと、色々と我慢出来なくなる。マジで勘弁して欲しい...


「...先にシャワーしてくる」


あ、ヤバい。

 ベッドに上に美少女がいる。マジで我慢出来なくなる。男は狼だぞ。


 アリスは色々と我慢できなくなる前に、シャワー室に逃げ込むのだった。


第十三話 『国宝剣』

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