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1.異世界行く

風呂が気持ち良くて寝てしまったら死んだ。

俺は昨日死んだ。

死因は風呂で寝てたら溺死したらしい。

今は神とか名乗ってるやつに説明をしてもらっている。


「君さ、これから別の世界に行ってもらうんだけど今の身体のままか新しい身体どっちがいい?」

「新しい身体ってどういうことですか?」

「その世界の赤ちゃんとして産まれてくるパターンだよ」


なんか見たことがあるやつだ。

異世界転生とかいうやつ。

赤ちゃんからがんばるのは正直めんどくさいな・・・・・・

今の俺の年齢(18歳)まで18年かかるとかダルなぁ・・・・・・


「赤ちゃんになるとしたらイケメンの赤ちゃんでお願いできますか?」

「無理だねぇ、赤ちゃんになる場合はランダムで決まるから男か女かもわかんないね」

「マジですか」


イケメンになれるなら赤ちゃんルートもありだったけど、ランダムじゃちょっと困るな・・・・・・


「なんとかイケメンの頭いい赤ちゃん選んでくださいよ」

「いやぁ、私にはそんな権限ないから無理だね」


神のくせになんで権限がないんだよ!

神って名乗るのやめた方がいいぞこいつ。


「じゃあ今のままでお願いします」

「わかった。あと転移特典でいろいろお得なことあるからそれも説明するね」


転移特典について教えて貰った。

聞いた感じ生きてた頃に見た転生ものより若干しょぼいくらいの内容だった。


「送るね」


そうあっさり言われ意識が薄れていった。


「うわっ誰だこいつ!」

「さっきまで居なかったよなこんな奴」

「冴えねぇ顔してるから気づかなかっただけじゃねぇか?」

「なんか変な服着てるわね」


気づくと周りの人がごちゃごちゃ言っていた。

どうやら説明で聞いた通りここの世界の言葉は聞き取れるようだ。

こういうのって誰もいないとこに飛ばすんじゃないのか・・・・・・


「あ、すみませんポニーポさんって人知りませんか?」

「何よアンタ!怪しいからアンタには教えないわよ」


教えてくれなかった。

他の人にも聞いてみたが同様の反応が返ってきた。

周りの人には怪しまれていたのでとりあえず逃げることにした。

この世界には転移魔法とかないのかよ・・・・・・

神はこの世界は能力が使える人もいるみたいなこと言ってたけど転移くらいする奴いるだろ!

ポニーポさんって人を最初は頼れって言ってたけど、どこにいるのかわからん。

困ったな・・・・・・金はある程度持ってるから一旦宿でも探すか。


「すみません、この辺に宿屋ってありますか?」

「宿屋ならあそこにあるよ。それにしても兄ちゃん変な服着てるな」


早めに服か装備を買わないとダメだな。

というか服くらいは特典でこの世界にあったやつ着せてくれよ。

そりゃ黒の学生服来てる奴は浮くだろう。


その後、宿屋で部屋を借りることはできたが服は買うことが出来なかった。

どうやら服は身分が分からないと売ってくれないらしい。

RPGの職業によって付けられる装備が決まるみたいなもんだろうか。


「お前か不審者は」

「は?」

「さっき通報があったんだよ、変な服の奴が急に町に現れたってな」

「いや、服は変かもしれないですけど全然怪しい者じゃないですよ」

「怪しい奴はたいていそう言うんだ」

「じゃあ怪しいですけど害はないですよ!」

「怪しい奴はダメだ!」


なんだコイツ!

背中に大剣を背負った獣みたいな大男が突然話しかけてきたと思ったら話にならない。


「とりあえず、俺達の基地まで来てもらおうか」

「なんなんですか急に」

「いいから来い」


大男に腕を掴まれそうになったので、後ろに下がり戦闘態勢を整えた。


「ちょっと待ちな!」


金と銀が混ざった長髪の赤い目をした美少女が突然割り込んできた。


「そこの変な服のお前、私を探してたんだってな」

「もしかして、アナタがポニーポさんか?」

「ポニーポさん、この不審者と知り合いなんですか?」

「まぁ、心当たりがあるっちゃある。一旦ここは私に任せてもらってもいいかな」

「ポニーポさんがそう言うなら・・・・・・」


大男はそう言うと、訝しみながらも立ち去っていった。


「ポニーポさん、俺は別の世界からこの世界に移ってきた」

「キャキャキャッツからアンタのことは聞いてるよ」

「キャキャキャッツ?」

「この世界の情報伝達をしてくれる猫のことだよ。まぁキャキャキャッツの存在をしてるのは国でも一部の人だけだけどね」

「神からポニーポさんに最初は面倒見てもらえって」

「神だかなんだか知らないけど、迷惑だなぁ・・・・・・正直こんな変な服の面倒なんて見たくないよ」


どうやら異世界もそんなに甘くないらしい。

お世話してくれる美少女とか最高じゃん、とか思っていたが普通に面倒くさがられている。


「一応、上からの頼み事だからアンタを国の戦闘員に入れる手続きはしてあげる」

「戦闘員?」

「他の国と戦うための戦闘員だよ。お前は戦闘能力はあるんだろう?」

「戦えるとは思うけど、実戦経験はないぞ」

「なんだそれ。よくわかんないけど、戦えるなら戦闘員になりな、それとも他にできることあんの?」

「・・・・・・」


特にないな・・・・・・

元いた世界でも陸上部で走るくらいしかしてなかったし、これといった特技は無い。


「そういえばお前の名前は?」

「俺の名前は箱宮(はこみや) ゆきしだ」

「名前も変な奴だね。まぁ、私の家に住まわせるくらいはしてやるから、ちゃんと働きな」


美少女と同居生活・・・・・・

楽しくなってきたぜ!

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