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ただの書き殴り。

作者: せっつん







幼い頃から良く何歳までしか生きられない、なんて良く言われていたのを覚えてる。

幼いのもあって全く気にしていなかった、と言うよりも実感なんて何もなかった。

身体を動かす事が好きなのもあって、体育の授業は周りの友人と一緒にはしゃいでいたそんなある日だ

体力測定の持久走で上位になりたくて両親に自慢したくて、ぼく、やったよ!と言いたくて頑張って思いっきり走った。


気がついたら知らない天井だった。

走っている最中に急に意識が無くなって倒れたらしい

その日から世界が一変した。

激しい運動が伴う行事や授業は見学。遠足なんかも行けないなんて事もあった。仲が良かった友人もよそよそしい腫れ物を扱うような態度。

嫌われたのか?と何かしたのか?と疑問を投げかけても答えは皆、似た答えだった

『別に何もしてないよ』と

救いがあるとしたら、ただ一人だけ変わらずに接してくれた人が居た。

それが何よりも嬉しくて、コイツは一生涯の親友だと、大人になってもこの関係を続けようと思うほどだった。


今日もその親友と楽しく遊ぶかと学校に行ったんだ。

そいつ、時間になっても来なかったんだ。

朝のホームルームでさ、先生が来てさ、その親友がさ亡くなったって聞いて、そんなバカなって昨日まで笑って遊んでたじゃないかって、何かの間違いだって。

それから直ぐに通夜に参加した。青白くなった親友の顔を見た瞬間に涙が流れだした。いくら拭いても拭いても溢れ出てくる。その日はどうやって帰ったか覚えていない。ふと気が付けば数週間の月日が経っていた。


学校に行く気力もなく、登校拒否を続けて過ごす毎日

中学3年くらいになってからだったか、父親は不倫、母親からはお前なんて産まなければ良かった。疫病神。父親が不倫するのはお前のせいだ。等々言われたのを今でも覚えているなぁ。家でも居場所がなくて、逃げれる場所を探す日々

携帯電話のプランにパケ放題が出来たのは、ちょうどその時だった。ネットに逃げたよね。

ネットが新しい居場所になっていた。ネットのおかげで少しは学校に行こうとも思うようになっていたんだ。

学校では淡々と過ごし、家では携帯で掲示板でやり取りをする。そんな生活が続く中、高校受験なんてものがあった事を忘れてた自分…。

登校拒否が続いていたから行ける高校なんてそんな多くもなく、学校の先生の助言で定時制を受ける事を決める。

もう何も変哲のない毎日を過ごし、無事に定時制の高校に受かって、高校に通う日々になる


高校2年生の夏くらいだろうか。初恋は

ネットの掲示板で知り合って、連絡先を交換してやり取りをした女性が出来た。やり取りをして、電話もして容姿は分からないけれど、その人の人柄に惹かれて告白をした

会った事もないから、そりゃあ振られるよね。それでも諦めきれずに何度も何度も告白をして、何回目だったか50回目くらいかな?断る理由を教えてくれたんだ。

いつまで生きれるか分からないと…。姉が婚約していて幸せの絶頂期の最中に相手を残してしまった事が忘れられないから、だから無理だと。

『それでも、君が好きだ。君と過ごしたい。もし同じような事が起きたとしても、忘れる事は出来ないけど、前に進むから。僕の事が嫌いじゃなければ、僕と一緒に過ごしてみたいって少しでも想ってくれているなら、付き合って欲しい』

電話越しに伝えた。51回目にして付き合う事が出来た

その日から毎日楽しくて仕方がなかった。初めての彼女に、自分の子供の頃からある病気も話して一緒じゃんって二人して笑って、二人で頑張ろうって約束をして高校の友人に悪い遊びを…スロットを覚えて荒稼ぎしては、彼女に逢うお金を貯める日々を過ごした

面白いのがさ、彼女と街中を歩いてると、二人してナンパされるんだ。笑えちゃうよね。

そんな幸せな日々が続いて行くって思っていた矢先に

割愛するけど、高校の友人達と泊まりで遊ぶ約束をしたんだけどさ、寝てる夜に、その友人達に襲われたんだよね性的な意味で。冗談だって思うよな?本当なんだぜ、笑えねぇよ。

当時は引きこもったよね。彼女に心配されるくらい。

んで、思った訳よ、同性にナンパされる容姿だから悪いんだって。 彼女に伝えてたらさ

『どんな見た目でも貴方は貴方でしょ?むしろ見た目知らずに好きになったんだから、気持ち変わる訳ないじゃん』

嬉しい事言ってくれてさ…。あ、惚気サーセン

って事で、食べる量増やしてぶくぶく太って行けて、彼女も本当変わらず接してくれた。

彼女の容姿は秘密な。くっそ可愛かったけど


高校も卒業してさ、お互いの両親にも挨拶して20歳過ぎてから結婚しようかって話をして式場も決めてさ

結婚する半年前に、彼女から入院するって聞いて

どうせ、また詐欺だよ詐欺、式の事でもやっててって言って入院して行ったんだ。

入院してからひと月後にさ、彼女の番号から連絡あったんだ

退院出来たんだ。やっぱり詐欺だったかなんて思って出たら

彼女のお母さんでさ、謝られたんだ、今度はダメだったって、ごめんなさいって、その後なんて言ってたか覚えてない

頭が真っ白で、メールをしても電話をしても彼女た繋がれる事がなくて泣き叫んで、また引きこもった記憶しかないんだ

生きる気力も出てこなくて、それでもお腹は空くしで結局生き永らえて。彼女と繋がれる事がなくなって2年経ったお盆の夜に、夢に出てきたんだ。

『言ってたよね?前に進むって、約束したよね?どっちかの分まで楽しく過ごそうって、嘘吐きじゃん。信じたから付き合って、この人ならって思って結婚もしようって決めたのに、何してるの?塞ぎ込んでないで、早くボクの好きな貴方に戻ってよ。ボクの分まで生きて、お爺ちゃんになって、いっぱい話を聞かせてよ』

って、めっちゃ怒られて泣かれて、夢だって気づいてるのに痛く感じた。

その夢を見て、下を向いていたのがしっかり前を向けるようになったよね。彼女パワーって凄いよ本当。

声が届けばって思って声優を目指したけど、夢破れて、仕事先で知り合った完璧超人みたいな人と共同経営で自営をして

身体の調子が良かったから、弛んだ身体を引き締めて、色んな異性と関係も持った。

それでも彼女の存在が大きくて、この人だって思う異性が現れなくて、相変わらずネットにも逃げてさ

気付けば三十路を過ぎてんだよね。


カラオケのアプリで知り合った人と話してしっかりと前に一歩踏み出せて、その彼女振りくらいに本気で好きになった女性が現れて、何度も告白して、約2年くらいの片想いが実ってさ、生きる気力が出来て、また幸せな日々を過ごすもんだと思ったら、今度は僕の身体にガタが来始めたよね。

付き合って一ヶ月くらいに違和感を感じて、また詐欺かって思ってたら、発作とか頻繁に起きて

彼女には言えずに過ごしてたんだ。そんで喧嘩して別れる寸前まで行ってるの笑えないよね。

病気が悪化してるかもしれないって話をして、入院するって話もして、他の事で怒らせて、嫌気さされてさ

医者から、検査結果出ない事には言えないけど、頻繁に発作が起きてるなら、覚悟して欲しいって言われて

親にも彼女にもちゃんと言えずに入院生活送ってます。


仲直りしたい、まだ繋がっていたい、死にたくない、なんで今更。もっと一緒にいたい、声が聞きたい、触れ合いたい、逢いたい…色んな言葉が出てくる出てくる

弱音吐きたくないけど吐きたい、なんて思って、何か残したいって思って、ここに書いちゃったけどさ。大丈夫なんかな?って、ここまで書いて思ってる

知り合いにも彼女にも家族にも見られる事ないだろって思ってるってのもあるんだけど、ただ心の底から想ってるのは


貴女が悪いって思ってる部分も含めて、貴女の事を愛しています。こんな気持ち、本当に初恋の時以来で、初恋の時みたいに人を好きになる事なんてないだろって思ってたけど

あるもんなんだね。喧嘩して連絡取れなくても

ずっと貴女の事が頭から離れないんだ。


このまま連絡取れなくてさ、僕がダメだった時に見つけてくれたら嬉しいなぁって思っちゃうよね。


ありがとう、こんな僕を好きになってくれて、こんな僕と付き合ってくれて、こんな僕を選んでくれて。


ごめんね、残す事になったら、ごめんね、怒らせるような事をして…。僕の好きな僕の愛した貴女のままで居てください


貴女と過ごす日々は僕にとってかけがえのない、幸せな日々でした。



























死にたくないなあ

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