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ロリ巨乳狐娘叔父さんオンライン ‐ 美少女妖狐になったけど姪とゲームがしたい ‐  作者: 菌糸雀
第1章 朝目が覚めたらロリ巨乳狐娘になってたけどそのままゲームする
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12. かわいいは高い


 目の前の鏡に映っているのは、小柄な体躯に大きな狐耳と狐の尻尾を生やした、まだあどけない顔立ちの美少女。腰まで届きそうな長い金髪や、クリっとした目の琥珀色の瞳はある種の芸術性をも醸し出す。そしてそこに身長と幼さを完全無視した圧倒的胸部装甲。

 この少女にどんなポーズでも取らせられるし、どんな服装にすることもできる。それがおじさん入りの美少女が鏡の前に立つということだ。


 なるほど映るのが自分であることさえ気にしなければただの鏡がこれほどの危険物になるというのなら、アバター作成時に元の自分の性別と同じでなければならないわけだと納得する。

 鋼の意思で自らを律することができる紳士である僕ならばまだしも、一般的な健全な男子が女性アバターを手に入れればいくらでも悪用できるだろう。


「んーおっぱいのこと気にした服とかわたし分かんないしなぁ……とりあえず全部着てみよっか」

「うっ……それしかないか」


 ブラウスがダメだと知った姪は次なる作戦を実行する。

 ロリ巨乳という特殊な属性の都合上、どうしても特別な知識が必要になってくるのだ。

 しかしまだまだ体が成長途中である姪はその辺りのことには疎いので、仕方なく僕は片っ端から試着してみてマシなのを選ぶことにした。


「これはデザインが微妙、これは下と合わない、これはエッチすぎ……」


 あれでもないこれでもないと真剣な目で頭を悩ませて僕を着せ替えながらも、姪はどこか楽しそうだった。正直着せ替え人形扱いは勘弁してほしいというのが本音なのだが、姪が楽しんでくれるのならば多少は救われる。


 だがものには限度というものがある。数十分後そこには、全てのトップスを試着した僕が燃え尽きていた。


「やっぱり……この組み合わせが一番マシかな」

「はい……」


 姪の最終決定に僕は力無く同意する。

 最終的に選ばれたのは、『レザーベスト』という上着部位の装備だ。革製でノースリーブ、丈も胸を隠せる程度しかないほど非常に面積の少ない装備だが、胸に対する視覚的な防御力が一番高いこれをブラウスの上に重ね着するのだ。これにより揺れも防げる。

 これはこれで胸をすっぽりと覆う形ではあるのだが、この膨らみはあくまでも革で作られた防具の形であるので、布越しに胸の形を見られるブラウス単体とは訳が違う。


 ちなみにかわいいフリフリの上着であれば、その立体感を利用して胸を目立たなく出来ることは発見した。しかしながら僕が却下しまくったので最終的にギリギリを攻めたコレである。


「じゃあこれでお会計しよっか」


 いつの間にか自分の防具も選び終えてレザーアーマーとホットパンツを試着した姪が、僕の手を取って店員NPCのいるカウンターまで引っ張る。

 恐らく僕の服を選ぶ過程で決めてあったのだろう。頭や手足にも革製防具が装着されているあたり、完全に近接職用装備だ。というか僕の装備はメチャクチャ見た目に拘った割に自分の分は性能で決めてる辺りはどうかとは思うが。


「これくーださい!」

「あいよ。お嬢ちゃんが420ゴル、そっちの狐のお嬢ちゃんは360ゴルだよ」

「うぇっ!? 高っ!」


 しかし防具は予想外に良い値段だった。ゲーム内通貨である『ゴル』はファラビットを倒せば1ゴルほどドロップするので、それにクエスト報酬や狼からのボスドロップ等を加えれば……僕の所持金は60ゴルである。全然足りてない。姪の方は昼過ぎに待ち時間で稼いだ分だけ僕より多いが、それでも136ゴルだと言っていた。


「……えーと内訳は?」

「お嬢ちゃんの方は1つ100ゴルの革製装備が4つで400ゴルと1つ20ゴルの布製装備が1つで420ゴルだ」

「あー革装備が高いのかぁ」


 どうやら革装備は初心者には早かったらしく、姪もそれに納得する。

 それはそうだ、防御力の値を見ても布装備より革装備の方が高く設定されている。防具としてのランクが高いのだから値段も相応に高いだろう。


「あと狐のお嬢ちゃんの方は革製装備が1つと布製装備が3つで160ゴル、それに200ゴルのスパッツを加えて360ゴルだよ」

「スパッツ高っけぇ!」


 僕の方は予想外の内訳に思わず叫んでしまった。当たり前だ、スパッツは防御力のステータスが設定されていない完全見た目装備なのだ。だというのになぜ防具として性能の高い革装備よりも高いというのか。


「で、どうするんだい? 所持金が足りないなら背伸びして革装備にするよりは布装備で揃えることをオススメするよ」

「うーむむむむ……」


 姪は悩んでいた。だが悩んだところでこの金額差は覆らないだろう。

 僕はというと、また予算を踏まえた上で服を選び直すのだと気付いてしまったので諦めの境地だった。

 それにしても店員のお姉さん、僕たちが装備を選んでいる時にでも革装備が高いのを教えてくれればよかったのに……明らかに買えないであろう初期装備の初心者を見て弄んでいたのだとしたら相当性格が悪い。いや、NPCにそんなことを言っても仕方ないのだけど。


「……モンスター素材の買い取りって、やってますか?」


 そして姪が出した答えは素材の売却だった。日替わりクエストで納品する方が高いのだが、それでは換金できるのがいつになるか分からない。ならば多少安くても今売ってすぐに装備にしてしまおうという考えのようだ。

 正直少しの素材を売ったところでとても届くような金額ではないが、何か考えがあるのかもしれない。そう思い至った僕はまるで娘が初めて1人で買い物をする様子を見守る親のような気持ちで、姪の行動を見守ることにしたのだった。


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