学校へ登校したんだが?
異世界からやってきた美少女に投資をしたら○○してくれたんだが?前回までのあらすじ。
ネトゲ三昧の生活をしていた東條隆であったが、突如現れた拙者のストーカーであり、自称シャルロット、通称もどきによって引きこもり生活は終わりを告げた。
さらには、本物のシャルロットたんも殺され、副業というものをしなければ拙者の腕が爆発するらしい。
あー恐ろしやー恐ろしやー!
さあどうなる隆の日常!
さあ、本編いってみよう!!
「いや隆さん、私はストーカーでもありませんし、死んでませんから!勝手に殺さないでくださいよ〜!」
「たく、なんで学校なんか行かなくちゃならないんだよ」
今は昼の5時間目と言ったところか。
重たい足取りで廊下を歩く。
そしてたどり着いたのは自分の教室と思わしき場所の扉の前。
教室の中は授業だというのにざわついていた。
そして、扉に手をかけ、スライドさせた。
これから始まるんだ。
また、クソみたいな学校生活が。
「えーこのようにですね、実数の2乗は――」
教卓の前には数学の教師が授業をしていた。
だが、教師の言葉は止まっていた。
「…」
あたりも沈黙が続く。
なんだ?
そして、10秒間の沈黙があったあと、最初に口を開いたのは教師だった。
「えーっと、君。教室を間違えているよ。ここは2年B組だよ」
一同の注目がこちらに向く。
こいつは何を言っているんだ?
「いやあの、僕このクラスの東條隆なんですけど…」
こんなやつに敬語を使う必要はないと思いつつ、事実のまま説明した。
「…」
すると、再び沈黙に入った。
しばらくして、最初に沈黙を破ったのは一人の女子生徒だった。
「んーなわけねえだろうが!東條はキモくてデブでキモデブなやつなんだぞ!おめえみたいにスマートでカッコよくねえよ!」
「スマート?あ」
そういえば僕、痩せてたんだったな。
にしても過去の僕はひどい言われようだな。
とはいえ、誰一人信頼していないようだからあれをやるか。
僕は黙ってポケットに手を入れ、あるものを取り出した。
そしてそれを教室にいる全員が見えるように見せびらかす。
「…」
生徒手帳だ。
そして、また沈黙だ。
お前らは何回黙れば気がす――
「えぇーーーーー!?」
最初に沈黙を破ったのは教師だった。
そんな驚くことでもな――
「えぇーーーーー!?」
生徒全員も同じ反応をした。
その後は、教師も生徒も授業どころではなくなり、視線ばかりがこちらに向いた。




