決意を決めたんだが?
「具体的にはまず、何をすればいい?」
「手始めに、先ほど渡した千円札を私に投資してください」
彼女の視線は、机の上に僕が置いた千円札に視線があった。
「もし、この投資ゲームで投資をし、副業をしたとして、それはいつまで続くんだ?」
話は一様聞いていた。
投資ゲーム。
これは、ある意味では命がけのゲームになるだろう。
ゲームをしなければ、バングルが爆発して死亡するというペナルティが与えられる。
そんな過酷な状況の中で僕は生き延びれるのか。
「さあ、私にもまだわかりません」
「わからねえのかよ!?」
「上の投資家さんたちが全て決めていますので。というか、ようやくまともに聞いてくれるようになりましたか」
「シャルロットたんを殺されたからにはこちらとしても黙ってられないからな」
生き返らせる。
僕にはその使命があるんだ。
「本当は生きていて、実はここにいるんですがね」
彼女はボソッと何かをつぶやいた。
「ん?何か言ったか?」
「いえ、なんでも」
まあいい。
どうせたいしたことじゃないだろう。
「僕の推理だが、シャルロットたんを殺したのはその上の投資家たちなんだろ?」
「あってるところもあれば、間違ってるところもあります。というより、ほとんど間違ってます」
シャルロットたんを殺したのはこのもどきではない。
となると、バングルを操っている上の投資家たちが怪しい。
「だったらその投資家たちも全員殺す」
「ちょっと!やめてください!あの人たちがどれだけ強力な権力と力を持っているか分かってませんね!というか、隆さんの推理はほとんど間違ってるって言いましたよね!?」
権力?
力?
そんなものは知ったことではない。
生き返らせるためと敵討ちのためならなんだってしてやるよ。
「あーもう、好きにしてください!とにかく、その千円札をまた私の中に入れてください」
「またあれやるのかよ……」
「シャルロットさんのためです」
シャルロットたんのため…
これが本当の意味での一歩。
僕は机の上に置いてある千円札を手に取り、彼女の口元に持ってきた。
「いいえうお……」
そして、彼女の口にそっと千円札を入れた。
「んっあっ…いい…とてもいいです…!」
「……」
もうやめてくれよ…投資ゲームを続けるとしたら毎回毎回こいつの喘いだ声を聞かないといけないのかよ。
「い、いっくぅーーーーー!!」
「やかましいわ!!」