パーティー。そしてメンバー
水曜日朝5:12 に予約投稿。
書きだめがないので誰にも展開はわかりません。
〈シュミレーションの用意完了。これより開始します。なお、実行中は【解説者】使用不可です〉
朝起きてまず聞いたのはこんな声だった。
まだスタートしてなかったのか。
使えないのは困るなぁ…
まずすることはパーティーメンバーを探すことだ。
人混みをかき分ける。
目指すのはある一つの露天。
周囲にはパーティーメンバーを募集している人が集まる。
玄人から素人まで全世代。
そして近くで立って待っている。
《格闘家》は基本職だ。
比較的になる人が多い。
しかし需要も多い。
武器がなくても戦えることが強みだ。
「ちょっといいかな?」
ほら。お誘いがきた。
金髪、高身長でイケメンの優しそうなお兄さんだ。
「あ、はい!大丈夫です!」
「服装的に君、《格闘家》だよね?」
「はい!そうです!」
「格闘家を募集しているんだけど、パーティーに入らない?」
「本当ですか?入ります!」
一回断るともう一度誘われる確率が下がる。
一回目で入るのが得策らしい。
「ほかのパーティーメンバーはこっちにいるんだ」
付いて行って着いたのはほかの露天。
そこで待っていたのは二人の男性。
灰色のフードとマントを被ったおっさんと、茶色の髪をした男性。
「改めて自己紹介だ。僕の名前はズモク。《職業》は《盾防士》だ」
次に口を開いたのはおっさん。
「カメワだ。《職業》は《魔術師》だ」
めっちゃ胡散臭い。
「最後は我だな。名はジヒキ。《職業》は《弓矢師》なり」
戦士かと思ってたら違った。
そのいかつい体はなぜ出来上がった。
「僕はジリアといいます。《職業》は《格闘家》です」
このパーティーはバランスのいいパーティーだ。
近接戦闘職、回復支援職、遠距離戦闘職。
役割分担がしやすい。
「僕たちのパーティーはバランスがいいってよく言われる。だけど盾役が僕しかいなくて近接攻撃が当てにくいんだ。そこで、君の出番だ。僕が防いでるうちに、攻撃を当てて欲しい」
なるほど、たしかにそうだ。三人パーティーは連携が取りやすいけど戦いにくい。
「わかりました、ズモクさん。一方的に殴るだけでいいんですよね?」
「ああ、そうだよ。よろしくね、ジリア」
はじめてのパーティーはこんなパーティーだ。
誤字報告よろしくお願いします。