《道化師》。そして不遇職
はじめてのブックマークって嬉しいですよね。
…《道化師》?
最高の不遇職。
戦闘用の技など何一つなく、バフすらかけることができない。
できるのは手品ぐらいである。
そんな《ジョブ》とダンジョンに一緒に潜ってくれる人なんていない。
いてもいなくても一緒、それどころかいない方がマシと呼ばれるあの?
僕は固まった。
ダンジョンに一人で潜るなんて命を無駄にするようなものだ。
だからこそパーティーを組んで潜るんだ。
パーティーを組んでくれないということはダンジョンに潜れないということ。
命を無駄にはしたくない。
ダンジョンは?
《サーチャー》は?
僕の夢は?
どうなるんだ?
気付いた時には足も手も動かなくなって倒れた。
最後に見たのは目の前に迫ってくる冷たい床と紋章の切れ端だった。
気づけば宿屋にいた。
毎日止まっているおかげでほぼ僕専用となった部屋のベットの上である。
慌てて起きてステータスを開く。
変化はない。職業は《道化師》だ。
変わらない現実とこれからの未来に気が参りそうになる。
再びベットに倒れる。
ボフッと音がなる。
布団からはみ出た綿が宙を舞う。
僕の未来はもう砕けている。
その破片のように見えてめまいがする。
僕もこうなるのだ。
道化師である以上決まった未来。
描写の仕方を教えてくださいorz