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4S  作者: 半信半疑
55/101

54 絶対遵守の抜け穴

「壊される静寂、連鎖する爆音」と同じ時期に書いたものを少し修正した。

 いつ書いたのか、正確な日付は忘れた。

『命令を強制的に実行させる力』というのを野良犬からもらった。

 相手の目を見ながら命令すると、相手はその命令を実行するらしい。

 都会はすごいとこなんだな。こんな奇妙な力をくれるなんて。


 犬が日本語を話せることにも驚かされたけれど、実際に命令して頭を撫でさせた時はもっと驚いた。

 野良犬が「俺の頭を撫でろ」って渋い声で命令すると、通りすがりのお姉さんが野良犬の頭を撫でたんだ。


 こんな凄い力をおいらにくれるなんて…。

 野良犬さn、いや、野良犬様は本当にいいのだろうか?


「あぁん? 俺様はもう十分堪能したんだからいいんだよ」


 なんていい野良犬様なんだ。

 そうしておいらは、野良犬様から力を受け継ぎ、初の命令をそこらへんにいたお姉さんに下した。


「あんのもっちわけなかんけんど、おいらのかんぶいばなぜてくれんけ?」


 お姉さんは、理解できないという顔をして、どこかへ走り去っていった…。

 な、何故…。あの力は嘘だったのか?

 おいらは肩を落としてアパートに帰った。


 方言は出鱈目。

「地の文と台詞の差が激しい」というツッコミには対応しておりませんのでご了承ください。

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