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4S  作者: 半信半疑
52/101

51 壊される静寂、連鎖する爆音

 平日の午後。


 静かな教室で、黙々と勉学に励む生徒たち。

 しかし、そんな静けさは唐突に終わりを告げた。


 まず初めに、一つの爆音が生まれた。

 その音は、直前の静けさも相まって、かなり大きく響いた。

 それから始まる爆発のオーケストラ。

 原因は分からないが、誘爆のようなものだろうか。


 実際の状況を簡単に説明すると、次のような感じになる。





「ぶぅえーっくしょい!」


「くちゅん」「ぶっしゅ」「ぅえーっくしゅん」「ばほー」

「ぶふぇ」「ぶっちゅん」「ぐぅっわしゅ」「えくちゅ」

「くしゅん」「うぇっふ」「うっふ」「チュパカブラっ」

「べっしゅ」「ざっしゅ」「がっしゅ」「ゴッホ」

「っちゅえしゅ」「どびっしゅ」「ばきゅらっ」「どこらっ」


 お気づきの方もいるだろうが、真実とは得てしてそういうもの。

 つまり、爆音とはくしゃみのことだった。

・「えてして」…[副]ある事態になる傾向のあるさま。ややもすると。ともすると。とかく。えて。(出典:デジタル大辞泉)


例)幸福とは得てして誰かの不幸だ


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