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4S  作者: 半信半疑
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50 成長に伴う痛み

 冒険者風味、叫び声を添えて。

「ぐわぁー!」


 静かに眠っていた朝、そんな叫び声で私は起こされた。


「もう、一体何よ…」


 昨日は盗賊狩りをやったから結構疲れているのに。


 私は(仕方なく)、確認のために声のした方へと向かった。

 発生源は、二階だ。おそらくあの子だろう。


 昨日の経験は、心だけでなく肉体にも影響を及ぼしたのだと思う。

 魔法を使ってかなり無茶な動きをさせたからなぁ。


 部屋のドアをノックしてもしもーし。


「アマリア、うるさいわよ。静かに寝なさい」


 すると中から聞こえる騒がしい声。


「ジュリアさんですか!? 何か、体中がすごく痛いんですけど!?」

「当然よ。強化魔法を重ねがけしていたからね。反動で筋肉が悲鳴をあげてるんでしょうよ」

「こんなことになるなら、先に言ってくださいよ!」

「そしたらあなた、私の魔法を受け入れなかったでしょう?」

「当たり前でしょう!」


 面倒くさいわね。生きていたんだから良いじゃないのよ。


「あぁ、もう、うるさいわね。その調子じゃ今日は動けないでしょうから、ベッドの上で静かに過ごしてなさい」


 アマリアにそう言い放って、私は一階の自室に戻った。

 後ろで何か聞こえた気がしたけれど、幻聴でしょう。


 観念しなさい、アマリア。

 成長には痛みが伴うのよ。


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