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4S  作者: 半信半疑
36/101

35 シャボン玉とんだ

「シャボン玉の歌があるだろう?」

「ん?」


 真面目ぶった顔つきで、吉田がいきなりそんなことを言った。

 また、いつもの病気が始まったのかもしれない。


「屋根まで飛んだシャボン玉は、見てしまったんだ。

 分かってしまったんだ………。

 だから割れた。知りすぎたんだよ」


 やはり病気だった。


「お前それ、捻じ曲げすぎだろう」

「ばっかお前、シャボン玉先輩はツヨイんだぞ。

 その先輩が割れてしまう状況なんて、考えてみても恐ろしいじゃなイカ…」


 あぁ、思考が変な方向にイっているな。こんな時は、適当に話を合わせるに限る。


「そ、そうだったなぁ。確かにシャボン先輩はツヨイ。ダイヤモンド並みの硬度を持っているのに割れるなんて…」

「何を言っているんだ? ダイヤモンド先輩の方がツヨイだろ。そこ間違えんなよ」


 どうやら、こいつとの付き合い方を考え直す必要があるようだ。


 知ってるか?

 ダイヤモンドはハンマーで砕ける。



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