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4S  作者: 半信半疑
25/101

24 キスショット

 彼氏が小説を読んでばかりいて、全然構ってくれない。


「吸血鬼の少女が可愛いんだなー、これが」


 なんて名前なのか聞いてみると、変な名前だった。

 キスを打ちこむだとか、アセロラのオリオン座だとか、刃の下に心ありだとか。


 私の彼氏は頭がおかしくなったのだ、と一瞬疑ってしまった。

 普通、二次元の少女よりも三次元の彼女でしょうが!


 私は憤慨した。

 だから、小説を読むのを妨害するように、ずっと話しかけてやった。

 なのに、返事は上の空。物語に没頭しているのだろう。


 ふーん、そっちがその気なら、こちらにも考えがあるわ!


 私は、静かに彼の横へ近寄った。

 そして、彼の顔を強引に本から引き離し、とぼけた彼の唇にキスをした。


 濃厚なやつを何度も喰らわせてやった。

 どうだ! これが本当のキスショットだ!


 彼は、本を読むのをやめてくれた。


 好きです、物語シリーズ。

 刀の方も。

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