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4S  作者: 半信半疑
21/101

20 ポケットを叩くと

 平仮名多めなので、少し読みにくいかもしれません。

 こうえんであそんでいると、おかしなおじさんがきた。


「はーい、今から手品を見せるよー」


 ボクはきになったので、チラリとみてみた。

 おじさんのみぎてには、一枚のビスケット。


「このビスケットをズボンのポケットに入れます。そして…」


 おじさんはビスケットをポケットにいれると、いきなりパンパンとたたきだした。

 あんなにたたいたら、ビスケットはこなごなになっているはずだ。


 でも、ボクのかんがえとはちがって、ビスケットはこなごなになっていなかった。

 それどころか、にまいめのビスケットがでてきた! なんで!


「はーい、ビスケットが二枚になりましたー。では、もう一度ビスケットをポケットに入れて…」


 そして、おかしなおじさんは、にまいのビスケットをポケットにいれてたたきだした。

 も、もしかして…。


「はーい、ビスケットが三枚になりましたー」


 な、なんというマジックだ! これをすれば、おやつがふえるぞ!


 おかしなおじさんはそのあと、おなじようなことをなんどかくりかえした。

 ビスケットは、たたくほどふえていった。


 おじさんがかえったあと、ボクはいえにすぐかえって、おかしおきばからビスケットをとりだし、おじさんとおなじことをした。


 でも、ポケットのなかにあったのは、こなごなのビスケットだった。ボロッボロのビスケットだった。

 ボクは、かなしくなった。


 こなごなのビスケットをたべながら、ボクはこころにきめた。

 もうにどと、ビスケットをポケットにいれてたたかない。

 そして、おかしなおじさんはしんじない。


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