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死んだ幼馴染
癒螺と申します。
趣味で書いているだけですし、まだまだ未熟者ですが、沢山の方に読んでもらいたいと思っています。
どうぞ宜しくお願いします。
ガタガタとうるさい街中。
平凡な毎日の中に、神様は突然残酷ないたずらをする。
歩行者信号が青に変わり、ただ規則的に歩く。その一歩が、運命を180度変えることになるなんて。
突然突っ込んできたトラックは、容赦なく私たちに向かってくる。
先を歩いていた私の背中に、グッと押される感覚が伝わる。転がる体に走る痛みを我慢して、顔を上げると…
キキィ______________!!
大きく甲高い音が、脳内に響く。
真っ赤な視界の中に倒れている男の子。
追いつかない思考に、押し寄せる吐き気。その事態を理解するのに、どれだけの時間がかかっただろう。
「大丈夫か!?」
「はやく救急車を…!」
それは、私をかばってひかれたのだということを、やっと理解した。
とある春の暖かい日曜日…
______________幼馴染の健人が、死んだ。