プロローグ
よろしくお願いします!
【日傘】それは肌を日差しから守る傘の形の道具。春夏秋冬関係なくする人もいるが多くは夏などの暑い季節、天気にすることが多い。俺が思うにはセレブやおしゃれ女子などが日傘を使う人が多いと思う。それと日差し対策として日焼け止めクリームなどを使う人が多いと思う。今通っている学校は日傘と日焼け止めオッケーな学校で皆が言うにはお金持ち学校と言えばわかるだろうか。すれ違う時の挨拶は古の「ごきげんよう」を使う、男子もごきげんようと言う、男女比は女子男子6対4といったところか、最初は友達作りに苦労した。だってこの学校の生徒は全員お金持ちで俺なんかが仲良くなれるわけもない。最初に話しかけられた時なんか「どこの財閥ですの?」とか言われた。そう、俺は平均的な家庭で生まれ育って運でこの学校に来た。よくある勉強を頑張って入学金を免除できたという展開ではない。一応言う、勉強は中くらいで運動はそこそこだがとある事情で入学することができた。
俺の父親とこの学校に通う妃花渚という幼馴染の父親が昔からの仲で渚一人だと心配だから君も一緒に来てくれということで入学金を払ってくれた、マジの金持ちだと払ってくれた時思った。
それから渚と一緒に入学し、現状俺はいじめにあっている。多分お金持ちの家庭ではないからだ。いじめの内容として水を浴びせられる、ノートや教科書に落書きなど数々のいじめを受けている。先生に言っても無駄だ。いじめている生徒と保護者を呼び出し先生に注意されるが保護者側が先生に口止めとしてお金をもらっている始末、その無限ループ。
一緒に入学した渚は女友達と見て見ぬふりをしている。一度学校をやめようと思ったが渚の父親にあんなに高いお金を払ってもらって申し訳ない気がしてやめられなかった。
そんな感じで長く辛い一学期の修了式の時、担任がホームルームで何か言い出した、少し耳を傾けると転校生が来るということを知った。最悪だと思う。だってお金持ちだし馬鹿にするし、いじめるし、一人またいじめてくるのかと思いながら待っていると、転校生は次の始業式に来るらしい。それからこの学校の夏休みは七月から九月の2か月で意外とうれしい。
そして修了式が終わりこの学校から出ていく。俺は息を大きく吸い込み一言、言ってみることにした。
「こんな糞学校、誰が来るんだよ!カス。」
気持ちがいい。明日から夏休みが始まると思ったら俺のスマホに電話がかかってきた。相手は【渚父】からだ。すぐに手に取ってスマホ画面の緑の電話マークをポチっと押した。
「はい、もしもし。」
「おぉ啓太郎!元気してるか?これから夏休みが始まるな!啓太郎、夏休みなんだけど家の渚と海外旅行行かないか?期間は1か月半!楽しそうだろう?」
誘ってくれるのはもちろんうれしい。だが渚は俺とは離れた存在になってしまったからなんというか気まずい。だから今回は渚父だとはいえ断っておこう。
「誘ってくれてありがとうございます。ですが僕ちょっと夏休み予定がありまして……すいません。」
「あれ?おかしいなお前の父は、夏休みは毎年ゲーム三昧だと言っていたぞ。まあ行きたくないのも分かる、だって渚の事が好きで気まずいんだろ?大丈夫!この1か月半の旅行で仲良くなれるぞ?さあ!頑張れ!じゃあ明日迎えに行くから1か月半分の準備しておけよ!一応ハワイ行くぞー。」
「あぁ!ちょっと!」
ガチャッ……ツーツーツー。
めんどくさいことになった。しかも渚とだなんて、ここで無理して行かないと言ったとしても渚父は無理やりでも連れていきそうだな、それにしても渚と行くのか……怖い。
色々な気持ちもありながら明日の準備をして家族に1か月半家を留守にすることを伝えた。
次の日の朝九時、父と一緒に迎えを待っていた。すると家の前に黒色の高級車が来た。黒色の高級車の窓がゆっくり空いていく。
「よお!志郎、元気してたか?」
「おお!元気してたよ!凪。」
二人はお気に入りの挨拶を会うたびにやる、グータッチみたいなやつだ。
「じゃっ、うちの啓太郎をよろしく!」
「オッケー!よし啓太郎後ろに乗れ!ハワイ行くぞ!」
そうして俺はこの夏休み、ハワイで過ごすことになった。
同時進行でいかせてもらいます。