ナディの初夜♡ (3)
ナディの目に涙が浮かんでいるようにエイムには見えた。
「大丈夫か?痛いのか?」
ナディは首を振った。
「大丈夫。思ってたより全然、痛くないよ。これはうれし涙だよ。ずっと大好きだったお兄ちゃんと一つになれて。いいよ。動いて、お兄ちゃん。ナディをお兄ちゃんのものにして。」
そう言ってしがみついてきたナディををもっと感じたい。その激情でエイムの頭は支配されそうになったが、それを必死に押さえ込んで、ナディの色白でまだまだ華奢な肢体を壊れ物を扱うようにそっと、それでも強く精一杯愛おしんでナディの中でエイムは果てた。
「すごい。すごいいっぱいお兄ちゃんを感じた。まだもうちょっとこのままじっとしてて。もっとお兄ちゃんを感じてたい。」
エイムも気持ちは同じだった。それでも、上に乗ったままではナディが辛いだろうと思って、抱きしめたままナディを自分の身体の上に載せた。
「やっぱり、お兄ちゃんは優しいね。大好き♡」
そう言って、一度ぎゅっとくっついてから、ナディはエイムの顔をのぞき込んだ。
「それに今日のお兄ちゃん、とーってもかわいかった。私が言ったら、すぐに素直に言うこと聞いてくれるんだもの。」
そう言われて振り返ってみても、記憶はあまりにも断片的で、エイムはその余裕のなさが恥ずかしくなってきた。
「ただちょっとがっつきすぎ!」
ナディがエイムの身体から離れて、ベッドの上で膝立ちになった。
「見て!まだネグリジェも脱がしてもらってないんだよ。もう、ママがネグリジェの下はなにも着けない方がいいって言ってた意味、よく分かったよ。」
そう言って、ナディに手を引かれて、二人してベッドの横で立ち上がった。
「脱がせて。優しくよ。」
言われるがまま、ネグリジェをそっと脱がせて、一糸纏わぬ生まれたままの姿になったナディの真っ白な肌が、ランタンの揺れる灯りに照らされて彩られ、ナディの身体の立体感を浮かび上がらせた。ナディの身体はまるで淡い光を放っているようで、息を飲むほど美しかった。
「お兄ちゃん、もうまた……すごい♡」
どれくらい時間が経ったか分からない。しかし、すでにエイムは目の前のナディが欲しくてたまらなかった。
ナディがそっと身体を寄せてきて、流されるままエイムはゆっくりとまたベッドに横たわった。
「ふふっ♡またお兄ちゃんがかわいくなってる。じゃあ、今のうちにもう一回言ってもらおうかな?私が言って欲しいこと、なんだか分かる?」
「ナディ、愛してる。」
「正解♡」
ナディはぎゅっとエイムに抱きついて、ひとしきりキスを愉しんで離れると、今度はその身体を見せつけるように、エイムの上に跨がって、見下ろした。
「実はね。痛くないようにってママにもらったお薬飲んでから、私、なんかずっと身体が熱いの。全然、治まらないの。お兄ちゃんがもっと欲しいの。だからね。今度は私からね。してあげる♡」
そこからさらに三度。ナディのおねだりがあって、ランタンの灯とともに力尽きるように二人で眠りに落ちた。
ミネルバはナディに渡した薬にいったい何を調合したんだ?エイムは、あとになって気になって仕方がなかった。




