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プロローグ
やっと魔法学院に入学できたのに、学院自体もどうなったかわからない。帰ってきた故郷は今、魔物の軍勢に襲われ風前の灯火。両親を亡くして、それでも何とか村のみんなに助けてもらいながら、這いつくばるように生きてきて、やっとこれから自分で自分の未来が開けると、みんなに恩返しができるようになると思っていたのに、その全部が俺の目の前で蹂躙されるなんて…
「『変身!レビルオン!』と叫びなさい。あなたに未来を変える力を、未来の力を与えましょう。」
今、目の前にいる妖精の言葉に、もうすがるしかなかった。俺はもう何も失いたくない。
「変身!レビルオン!!」
残る力の全てを込めて、俺は叫んだ。そして、そこから俺の全てが、未来が変わった。