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そんな方法で娘の恋人探すな
絶対にない理由☆
こいつら実は娘大好きだろ……。
「なんでこんなことするの?」
スズエが両親に尋ねると、二人は「フフフ……」と笑う。
「お前の子供がどうしても見たくてな」
「だからちょっと荒々しくなっちゃったけど、集めさせてもらったわ。強い男の方がいいもの」
それを聞いたスズエはため息をつき、拳銃を取り出す。
「んな方法で娘の恋人候補探すんじゃねぇよ。そんなもん自分で決めるわ」
「「すみませんでした!!」」
あまりの剣幕で拳銃を向ける娘に両親は土下座して謝った。
「あのクソ親ども……許しません……」
「スズ姉は誰にも渡さねぇ……」
「落ち着け二人とも!」
「そうだよ!あんな変人のために手を汚す必要ないから!」
暴走しそうになっているエレンとシルヤを、ランとユウヤが必死に止めていた。




