書き終わった後に思い付いたネタ ラン編
そのままです。
ラン編も割かしつらいんですよね……ハッピーエンドに繋がる分、救いはありますけど。
スズエはクシャッと紙を握りつぶした。
「…………」
彼女は震えていた。当たり前だ、両親が今回のことに関わっていたのだから。
「……あ、あはは……」
スズエは涙を流しながら、その場に崩れ落ちた。
「シルヤ……お姉ちゃん、もう、疲れたよ……」
空を見つめている彼女がとても儚く見えた。
「私、頑張ったでしょ……?もう、終わらせてよ……」
彼女の胸から、ガラガラと何かが崩れた音が聞こえてきた気がした。今まで彼女を支えていた、何か。
オレは、声をかけることすら出来なかった。だけど、きっと何か彼女をもう一度立たせる方法があるとオレはパソコンをいじった。
何かの映像が流れる。それに気づいたスズエが顔を上げた。
『もう!カイト、ダメだよ』
『えー、いいじゃん。カナ姉』
映ったのは、スズエとシルヤによく似ている幼い子供が遊んでいる場面だった。
「……シルヤ……」
スズエが小さく呟いた声に、オレは驚く。映像の中で、男の子の方は「カイト」と呼ばれていたからだ。
映像が変わる。小学生ぐらいの二人が歩いていた。
『なぁ、スズ姉。これあげる』
シルヤがスズエに青い鳥のキーホルダーを渡した。
『これは?』
『幸せの青い鳥って知らない?』
『幸せの青い鳥?何、それ?』
『見たら幸せになれるってやつだって。スズ姉に幸せになってほしくて』
『そうなんだ。もらっていいの?』
『もちろん、スズ姉のために作ったんだもん』
『シルヤが作ったの?……だったら、私も作ってあげるよ』
『本当?』
『うん。シルヤにも幸せになってほしいもん』
二人は笑っていた。
「……幸せに……」
スズエが本当に小さな声で呟く。そして、震えながらも立ち上がる。
「……みんなを、まもらないと……」
その言葉が、儚くもろく聞こえた。




