お出かけ ラン編
ラン編です。
二人で、もしくはシルヤと三人でどこかに遊び行っててほしい……。
「スズエ」
「ラン」
登下校に使う道の途中にある公園で待ち合わせをし、二人で遊びに出かける。
「こうして誰かと遊ぶことなんてあんまなかったな」
「そうなのか?」
「あぁ。あのくそ親父のせいでな」
苦虫をつぶしたような表情を浮かべながら、ランは答える。なるほどとスズエは理解した。
「弓道している時は楽しかったけどな。先輩もいい人ばっかだったし」
「そうなんだな。……と言うより、弓道部だったんだな」
「言ってなかったか?」
目を丸くするランにスズエはコクッと頷いた。部活をしていたことも意外だ。
「あ、それならダーツでもやりに行くか?シルヤやサチと行ったことのあるところがあるんだ」
「いいな、行こうぜ」
そうして、二人はゲームセンターに向かう。そのまま、二人でダーツを始めた。
「お、命中力いいんだな」
「試合で外したら命とりだからな。かなり訓練したぜ」
何度かやったが、僅差で勝負は引き分けになる。
「スズエに勝負で引き分けに持ち込むなんて初めてだな」
「フフッ、基本何でもできるからな」
二人はジュースを飲みながら、帰路に着いた。
「本当に強いもんな……」
「まだまだ負けるつもりはないよ」
こういう気の強いところも、彼女の魅力なんだろうなぁとランは笑う。
甘酸っぱい味が優しく広がった。




