表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
DEATHGAME ~chaotic world~  作者: 陽菜
53/756

お出かけ ケイ編

ケイさん編です。

正直彼は女性慣れしてそう……。

「スズちゃーん、ごめんねー」

 スマホを触っていたスズエにケイが声をかける。

「大丈夫ですよ。ケイさんもお忙しい身なんですから」

「本当に優しいなー、所長さんはー」

 こっちだよー、とケイは慣れた手つきでエスコートする。

 一緒に食事に行こうと連れてこられた場所は高級レストランだった。

「え、いやここ、恋人と来た方がいいんじゃ……?」

「恋人はいないよー」

「でも、さすがにこんな高いところ……」

「気にしない気にしない」

 いつも通りの飄々としているケイに、スズエは「分かりました……」と納得していない表情を浮かべる。

「たまには贅沢もいいでしょー?」

「うー……まぁ、本当にたまになら、ですね……」

 スズエが頼んだのはパスタ。それを食べてみると、

「……っ!?おいしい……!」

「でしょー?ここ、国のお偉いさんも来るんだってさー」

 そりゃ高いわけだ……とスズエは納得してしまう。

「でも、今度は恋人とここに来たいねー」

「本当にそうしてあげてください……」

 苦笑いを浮かべられ、ケイは「うん、そうするよー」と笑った。

(本当にこの子は鈍感なんだから……)

 でも、それがこの子のいいところだと思いながら食後のデザートを食べた。

 酸っぱい味わいに、甘いクリームがよく合っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ