お出かけ カナクニ・ハナ編
三人で美術館に行っています。
一人ずつでもよかったけど書けなかった……。
十二月の休日、最初にカナクニとハナと一緒に出掛ける。
「どこ行くんですか?」
「美術館行きましょ!」
「そのあと、お昼を食べてショッピングにでも行きましょうか」
なるほど、そのルートかとスズエは頭に入れた。
「わぁ……!やっぱりいいですね!」
「こらこら、ハナさん。あまり大きな声は出してはいけませんよ」
美術館の中に入ると、二人は笑顔を浮かべていた。
「久しぶりですね……結構変わってる」
スズエも、白野が逮捕される前に来た以来だ。
……現役画家による盗作品は、今のところなさそうだ。そのことに安心する。
「スズエさんも、絵が好きなんですよね?」
「そうですね、本当に趣味程度ですけど」
ハナとカナクニとの共通の趣味だ。だからこそ、美術館という選択だったのだろう。
お土産も買い、レストランに向かう。
「好きなものを選んでいいですよ」
「うーん……では、これで……」
そうして昼食を食べ、今度は店に向かう。
「これ、マミさんにどうですか?」
「いいんじゃないですか?あ、これキナによさそう……」
髪飾りを見て、女子二人で盛り上がる。
そんなことをしている間に夕方になってしまった。
「そろそろ帰りましょうか」
カナクニの言葉に二人は頷き、電車に乗る。
「楽しかったです!」
「それならよかった。私も楽しかったですよ」
スズエの感想に、二人は嬉しそうに笑った。




