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タカシと結ばれていたら
そのままです。
実は、タカシは母親似(身長以外)。
娘のカナエが生まれ、タカシの祖父母のところに顔出しに行く。
「大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫ですよ」
久しぶりに会いに行くので、少し緊張はするが。
「あら、タカシ。おかえり。スズエさんもいらっしゃい」
タカシの実家に着くと、祖母が出迎えてくれた。
中に入り、曾孫の顔を見せる。
「この子、タカシの子か?」
「そうだぜ」
「かわいいわね。女の子?」
「あぁ、カナエっていうんだ」
タカシと祖父母が一緒に話しているのを、スズエは笑ってみていた。
「すみません、台所お借りしますね」
スズエがお茶を淹れようと一度席を外す。
「本当にいいお嫁さんね」
「あぁ、俺にはもったいないぐらい出来た嫁だ」
「あんたの母親にも見せたかったわ」
そう言う祖母の頭に浮かぶのは、目の前の孫に似た娘の顔だった。




