からかいがいのある少女
レイさんがスズエをからかっています。
恥ずかしさで顔を赤くするスズエちゃんを書きたかった……。
レイがロビーに来ると、スズエがソファでパソコンをいじっていた。
「あれ?レイさん、眠らないんですか?」
「君こそ、大丈夫なの?」
「ここまで調べたくて……」
レイが隣に座る。スズエはカタカタとパソコンで何かをしていたが、
「……疲れた……」
レイの耳に、小さな言葉が聞こえてくる。疲れるのも仕方ないと思う。彼女はまだ女子高校生なのに、率先して導いてくれるから。
「……ギュッてしてあげようか?」
からかう目的でレイは尋ねたが、スズエは「ん……」と両腕を開いた。相当疲れているらしい。
(いいのか……)
これはもう少し言ってやらないと。
「スズエ、知ってる?
女の子は抱きしめられると安心感があるみたいだけど、男は性的興奮につながるみたいだよ?」
「え……?」
それを聞いたスズエは顔を真っ赤にした。レイはニコッと笑う。
「じゃあ、抱きしめてあげるね」
「だ、だだだ大丈夫です!」
うーん、からかいがいがある。
慌てているスズエを見て、レイはクスクスと今度はどうやってからかおうか考えた。




