シルヤ編 鬱展開(没ネタ)
タイトル通りです。シルヤ編本編を読んだ方はもっとつらいかもしれない……。
怖いのは本気でこっちにするか悩んだってこと……シルヤ編はデスゲームの中で一番鬱になる物語なのに(ヒロインであるスズエが序盤に死ぬため)、さらに鬱になるところだった……。
オレが選ばれ、処刑台に立つ。
「じゃあ、シルヤ君の処刑を始めるよ」
グリーンが言うと同時に、目の前に大型の何かが出てきた。それは、マンガとか映画の中でしか見たことないような機関銃だった。
それがオレに向けて弾を撃ってくる。痛みが来ると思っていた。しかし、いつまでたっても来ることはなく、生温かい何かがオレにベチャッとかかった。
ドサッと、目の前で何かが倒れる音が聞こえてきて目を開く。するとそこには、人形であるはずのスズ姉が血を流していた。
「す、ずえ、さん……?」
ユウヤさんが、震える声で姉さんの名前を呼ぶ。
「あ、はは……ごめん、ね……お姉ちゃん、またお前を守れなかった……」
「待ってくれよ……!スズ姉、生きてたのか……!?」
スズ姉を抱きかかえる。この血は、本物だった。
「あれ、ね……どうやら仮死状態にするやつだったみたいだ……」
息も絶え絶えになりながら、スズ姉は答えてくれた。
あの後、数日たって目が覚めたこと。
首輪は外されていたこと。
蘇ったスズ姉はオレを守るために人形のスズ姉と入れ替わったこと。
「やだ……っ!スズ姉……!死なないでくれよ……っ!」
「ユウヤさん……シルを……お願いしますね……」
スズ姉は「あいしてるよ」と言いながらオレの頬に手を伸ばし、触れる直前で地に落ちた。
涙がスズ姉の頬に落ちる。
「……スズエ……」
グリーンが放心状態になってしまう。この反応を見る限り、彼も知らなかったのだろう。
「だったら、なんでボク……こんなことしないといけなかったの……?」
その顔から、いつもの笑顔が消えていた。あぁ、こいつらしくないやなんて、この場に似合わない感想が浮かんできた。
こんな感じのバットエンドも考えていたけど、マジで見ていられなくなったので没。




