暴走するなお前ら
昨日までは穏やかだったのにな。
でもこれが通常運転☆
そうやって水族館を楽しんだ後、買い物に出る。
「あ、これとかどうかな?」
「いいですね、買いましょう」
スズエとエレンは食材を見ている。恐らく今日明日のご飯になるだろう。
「あ、ラン。面白そうな本があるよ」
「兄さんのおもしろそうは少し難しいんだけど」
本屋ではレイとランがそんな話をしていた、まぁ、レイは頭がいい関係上どうしても難しいものに行ってしまうのは仕方ない。
「ユウヤ、これ買ってー」
「……何それ」
「縄。スズエさんを襲おうとした奴を縛れるよ。あ、これも欲しいかも」
「……ボクのカバンから財布を取っていいよ」
「ヤッター!」
こちらは物騒な会話をしている守護者陣。何をしているんだ君達は。
そうして各々好きな買い物をして、ご飯を食べに行こうとした時。
「ねぇ、そこのお嬢さん。一緒に食事に行かない?」
命知らずにもスズエをナンパする男が出てきた。そしてすぐに倒れた。
「まさかすぐにこれが役立つとは思ってなかったよー」
アイトが縄でその男を縛る。
「……いつの間に買ってきたんだ」
「本当にさっきだよー」
「……ほどほどにね。あとすぐ戻って来いよ」
何を言っても聞かないとスズエは許可を出す。アイトは「はーい」と男を抱えてどこかに行ってしまった。
数分後、アイトが戻ってくる。
「じゃあ、行こうかー」
(いやさっきの人は!?)
……おそらくそれは聞いてはいけないのだろう。